2021.03.04
リノベーションとリフォームの違いは?メリット・デメリットも!
こんにちは。中古住宅仲介・リノベーションを行う不動産会社「しあわせな家」の高田です。
中古住宅のリノベーションが注目されていますが、リフォームとなにが違うかご存知でしょうか。
今回は、リノベーションとはどんな工事を指すのかを詳しく解説します。
リノベーションとリフォームはそれぞれどんな工事でなにが違うのか。
リノベーションのメリット・デメリットや費用、流れなどもお話ししますね。
リノベーションとリフォームの違いを詳しく!
リノベーションとリフォームはどちらも既存住宅に施す工事です。
国などが定めた明確な違いはないのですが、工事の目的によって使い分けられています。
一般社団法人リノベーション協会では下記のように定義をしています。
リフォーム
原状回復のための修繕営繕不具合箇所への部分的な対処リノベーション
機能、価値の再生のための改修
その家での暮らし全体に対処した、包括的な改修
※一般社団法人リノベーション協議会「リノベーションとリフォームの違い」より
老朽化でボロボロになった家や、壊れてしまった設備を部分的に修理・交換して元の状態に戻す工事がリフォームです。
ひびが入った壁を塗りなおしたり、経年劣化で水漏れがするトイレを修理したりといったものですね。
一方、中古住宅を現代のライフスタイルや希望に合わせた形に生まれ変わらせ、価値を高めるのがリノベーション。
間仕切りをとって間取りを変更する、キッチンやお風呂などの設備を最新のものに交換するといった工事などが該当します。
リノベーションのメリット・デメリット
リノベーションは既存の住宅を生かして家造りができる点が大きなメリット。
建物を骨組みだけの状態まで解体して家を造り直す「スケルトンリノベーション」なら、まるで新築住宅のような理想を反映した家造りが叶います。
それでいて、既存の基礎や構造を生かすことで新築住宅よりもコストを低く、工事期間を短く抑えることができるのです。
ただし中古住宅のリノベーションなので、あまり古すぎる物件では建物の耐震性や耐久性に不安があるケースも。
基礎や構造、敷地やエリアによっては希望通りのリノベーションができないという可能性もあります。
また、骨組以外を解体してまるごと替えるスケルトンリノベーション(フルリノベーション)の場合は、購入費用とリノベーション費用を合わせると新築を建てるのと変わらない、もしくはかえって高い費用がかかってしまうというケースもあるので注意が必要です。
リノベーションのメリットとデメリット、リノベーション工事に必要な期間についてはこちらでも詳しくご紹介しています。
リノベーションのメリット・デメリットとは?対策方法も!
リノベーションの期間はどれくらい?戸建て・マンション別に紹介!
リノベーション費用の目安はどれくらい?
リノベーションにかかる費用は、工事の範囲や内容によって大きく異なります。
たとえば、キッチンやお風呂の設備を最新のものに入れ替える、広い子ども部屋を兄弟分に分割するといった部分的なリノベーションなら数十万から300万円台程度。
間取りを大きく変更するようなリノベーションでは500万円台になるなど、幅があります。
スケルトンリノベーション(フルリノベーション)のような大規模改修なら1,000万~2,000万円程度の費用がかかるケースも。
スケルトンリノベーションの相場目安は1㎡あたり10~15万円程ともいわれていますが、あくまで目安であり、内容によって大きな幅があるのが現状です。
リノベーションにかかる費用の詳細や、費用を抑えるコツについては下記のコラムもぜひ参考にしてください。
リノベーション費用を抑える方法を解説!費用の相場や項目もご紹介
リノベーションの流れとは?
「リノベーションを検討しているけど、なにから始めればいいのかわからない」と困っている方はいませんか?
リノベーションで最初にやるべきことは、依頼する業者を見つけること。
インターネットや雑誌をチェックしたり、オープンハウスに足を運んだりして理想の家造りを実現してくれる業者を探しましょう。
依頼する業者を決めたら、打ち合わせで希望を伝えて見積もりを確認。
打ち合わせを重ねて詳細なプランを決定しましょう。
リノベーション工事にかかる期間は内容によって様々ですが、スケルトンリノベーション(フルリノベーション)では4~5ヵ月程度かかってしまうことも。
工事が完了すると工事費用の決済とともに建物の引き渡しが行われます。
リノベーションの流れについてはこちらでも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
リノベーションの流れを解説!業者の選び方など注意点もチェック!
リノベーションのリフォームとの違いを理解して検討を
リノベーションとは既存住宅を現在のライフスタイルや希望に合わせて改修し、新たな価値を付加する工事。
リフォームは劣化や破損の修繕を指すことが多く、明確に定義されているわけではありませんが区別して使われていることが多いです。
既存住宅を活かすことで新築よりもコストや時間を抑えつつ、理想を叶える家造りができることがリノベーションのメリット。
ただし、条件によっては耐震性や耐久性に不安がある、希望のリノベーションができない可能性がある、総費用がかえって高くつくといった可能性も。
総費用はリノベーションの内容によって数十万~2,000万円と幅が広いです。
まずは信頼できるリノベーション業者を見つけ、じっくりと相談するところから始めてみましょう。