2021.02.22
小屋裏収納は必要?メリット・デメリットや注意点も解説!
こんにちは。中古住宅仲介・リノベーションを行う不動産会社「しあわせな家」の山田です。
「家族がいると荷物が増えて、一戸建でも収納が足りない!」と困っている方は多いはず。
今回は、まるで屋根裏の秘密基地のような収納スペース「小屋裏収納」をご紹介します。
屋根裏の空間を上手に活用した小屋裏収納は、収納スペース以外にもいろいろな使い道があります。
ロフトとの違いやメリット、デメリット、小屋裏収納を造るときの注意点などをお伝えしますね。
小屋裏収納とはどんな収納?ロフトと何が違う?
小屋裏収納とは、天井裏に造った高さのない収納スペースのこと。
三角屋根や斜め屋根の場合、天井との間にスペースができますよね。
そこにできる屋根と天井の間の空間を活かしたスペースを、収納として活用するものです。
「屋根裏収納」や「グルニエ」と呼ばれることもありますよ。
屋根裏収納は建築基準法で大きさや造り方の規定があります。
- 床から天井までの高さが1.4m以下
- 面積が下の階の1/2未満
※市町村によっては、固定階段を付けてはならないという規定がある場合もあります。
上記のルールを守っていれば階や部屋とみなされないため、容積率や固定資産税の計算に含まれません。
生活スペースへ影響を与えないように、収納スペースを確保することができるのです。
ロフトとどう違うの? と疑問に思う方もいるでしょう。
ロフトは、天井を高くした部屋の上部スペースを2層にして活用するもの。
部屋からロフト部分は見えますし、あくまでもひとつの部屋の中の一部分です。
固定階段をつけることもOK。
対して小屋裏収納は、下の階とは別の独立したスペースです。
天井に隠れて小屋裏収納のスペースは見えないという違いもあります。
小屋裏収納は必要?メリット・デメリットを比較しよう
小屋裏収納のメリットは、なんと言ってもその大きな収納力!
大容量の収納スペースなので、大きなものでも問題なく収納できることが多いです。
ストーブやクリスマスツリー、こいのぼり、ひな人形などの季節もの、スキーや釣り道具、テントなどのレジャー用品もたっぷり収納。
ロフトと違って部屋からは見えないスペースなので、来客時に気になることや落下の危険などもありません。
先ほどご紹介した基準を守れば、部屋としてはカウントされないため固定資産税にも影響なし!
3階建てが建てられない敷地でも、2階の上に小屋裏収納を造ることもできますよ。
天井の高さがないことにだけ留意すれば、収納以外にも子どもの遊びやお昼寝スペース、趣味部屋など、アイデア次第でいろいろと活用できるスペースでもあります。
ただし、小屋裏収納にはデメリットや注意点もあります。
それは、はしごなので上り下りが面倒、天井が低いので荷物の出し入れが大変ということ。
とくに大きな荷物を持ち上げるときには注意が必要です。
また、広い収納スペースなので整理して収納しないと、どこに何が入っているかわからなくなり、ただの大きな物置状態になってしまう可能性があります。
小屋裏収納の奥にしまい込んで、しまったことも忘れてしまう……なんてこともよく耳にするので、わかりやすく収納するなど工夫は必要でしょう。
小屋裏収納の造り方・使い方のポイントとは?
小屋裏収納は屋根のすぐ下のスペースなので、夏は暑く冬は寒い空間になりがち。
収納だけのスペースと思っても、床と天井には断熱材をしっかり入れて断熱対策をすることをおすすめします。
小窓や換気扇を設置して換気対策も忘れずに。
生活スペースじゃないからといって断熱対策や換気対策を怠ると、しまっていた荷物にカビが生えていた……なんてことも起こってしまいます!
荷物の出し入れの際に不便がないよう、照明も付けておいてくださいね。
収納スペース以外の用途も想定してコンセントも付けておくといいですよ。
また、小屋裏収納は室内の収納とは違い、荷物の出し入れに少し手間がかかってしまう場所です。
季節ものなど、出し入れの頻度が低いものを収納しておくようにしましょう。
便利な小屋裏収納はメリットたっぷり!ぜひ検討を
天井と屋根の間のスペースを有効活用して造る小屋裏収納。
容積率や固定資産税の計算に含まれないので、生活スペースへの影響なしで大容量の収納スペースが叶います。
収納以外にも、子どもの遊び部屋や趣味部屋として活用するケースもありますよ。
高さがないこと、はしごで上り下りするため荷物の出し入れに手間がかかってしまうことがデメリット。
季節ものやレジャー用品など、出し入れの頻度が少ないものを収納するようにしましょう。
どんどん増える荷物をすっきり収納できる小屋裏収納の設置を、ぜひ検討してみてくださいね!