2021.02.17

リビング階段のメリット・デメリットは?デメリットへの対策方法も

こんにちは。中古住宅仲介・リノベーションを行う不動産会社「しあわせな家」の高田です。

 

リビングの中に階段を設置する「リビング階段」という間取りが人気です。

新築やリノベーションでリビング階段を検討されるなら、ぜひそのメリットとデメリットをよく知ってから検討してみてくださいね。

 

今回は、リビング階段のメリットとデメリットを詳しくご紹介。

気になるデメリットを解消するための対策も、あわせてお伝えしていきます!

階段のあるリビングダイニング

 

リビング階段とは? 特徴と人気の理由

リビング階段とはリビングの中に設置された階段のことです。

玄関から入って、リビングに入る前の廊下に階段があるという間取りをよく見ますが、リビング階段はリビングに入ってから階段を上ることになります。

そのため、リビングイン階段などとも呼ばれています。

 

リビング階段は2階に行くために必ずリビングを通ることになるので、子どもがいるご家庭でとくに人気の高い間取りです。

 

また、リビングの空間を上手に使い、限られた敷地の中で生活スペースを広くとることができます。

 

リビング階段は踏み板と骨組みだけで造るスケルトン階段や吹き抜けの空間と相性がよく、開放感のあるオシャレなリビングにすることができるでしょう。

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リビング階段の3つのメリット

最近人気の高いリビング階段について、そのメリットを3つご紹介します。

【1】家族のコミュニケーションがとりやすい

リビング階段の一番の特徴は、2階に行くために必ずリビングを通ること。

そのため、リビングで家族が顔を合わせる回数が自然に増え、コミュニケーションをとりやすくなります。

 

「子どもが帰ってきたら玄関から自室へ直行して、あいさつもない」なんて心配もありません。

子どもの外出・帰宅も把握しやすいため、子育て中のご家庭に人気の間取りです。

 

階段によってリビングと2階がゆるやかにつながっているため、家族の気配を感じやすくアットホームな雰囲気に。

1階から2階への声かけも通りやすいです。

 

【2】リビングが広く見える、広く使える

リビング階段によって1階と2階のつながりができるため、空間が広く見えるのもメリットのひとつ。

独立階段を造るなら階段や廊下のスペースを確保しなくてはいけませんが、リビング階段ならスペース不要でその分リビングを広くできます。

 

また、階段下のスペースは収納や作業スペースなどに有効活用もできます。

 

【3】オシャレなリビングにできる

デザイン性の高い階段ならインテリアの一部として、オシャレなリビングにすることができます。

 

リビング階段と、とくに相性が良いのが踏み板と骨組みだけで造るスケルトン階段。

スケルトン階段は光や視線を遮らないので開放感があり、明るいリビングとなるでしょう。

 

リビング階段の3つのデメリットと解消するための対策

階段のあるリビングルーム

魅力のあるリビング階段ですが、もちろんデメリットもあります。

リビング階段にすることで考えられるデメリットと、それを解消するための対策をご紹介します。

 

メリットとデメリットをしっかり理解して検討してみてくださいね。

 

【1】リビングが暖まりにくい

1階と2階がリビング階段でつながって大きな一つの空間となるので、部屋が暖まるのに時間がかかってしまうことがあります。

2階の冷気が階段を伝ってリビングに下りてきて、寒いと感じることもあるかもしれません。

 

<対策>

基本の対策は住宅の断熱性、気密性を上げること。

ただし最近は断熱性の高い住宅が多いので、そう心配することはありません。

暖かい空気は上に上がっていくことを踏まえて、エアコンや暖房器具の設置場所を考えると良いでしょう。

吹き抜けの窓の断熱性を上げる、空気を循環させるシーリングファンを取り付けるという方法もありますよ。

 

また、オープンタイプやスケルトン階段にはせず、リビング階段の入口に扉や仕切りを付けるのも効果的。

引き戸やロールスクリーンで仕切れば、普段は開け放しておき、寒い時期だけ閉じることができます。

 

【2】においや音が2階に届きやすい

1階と2階がつながっているため、どうしても1階のにおいや音が2階へ通りやすいです。

キッチンでの料理のにおいが届いて勉強に集中できない、リビングのテレビの音がうるさくて眠れないなんてことがあるかもしれません。

 

<対策>

まずは、間取りを考えることでにおいや音が届くのを抑えましょう。

リビング階段はキッチンから離した場所へ設置したり、空気が抜けるよう2階に窓を増やしたり。

壁や2階の床材に防音性の高い素材を使用するのも良いかもしれません。

この場合でもリビング階段に扉をつけるのは有効です。

 

【3】プライバシーを確保しづらい

リビングと2階で音や気配が届きやすいので、子どもの成長にしたがって「もう少しプライバシーを確保したい」と思うかもしれません。

2階への出入りにはかならずリビングを通るので、パジャマでリビングに降りてきたら来客中で気まずい思いをした! なんてことも。

 

<対策>

階段の設置場所を、リビングの出入り口のすぐ近くにするのはいかがでしょうか。

リビングを通るというメリットを残しつつ、リビングの滞在時間を最短にすることができます。

 

リビング階段はメリットとデメリットを知って検討しよう

リビング階段は2階へ行くのにかならずリビングを通る間取りです。

 

家族のコミュニケーションがとりやすく、リビングを広く、明るく、オシャレにできるメリットがあります。

子育て中のご家庭では、とくに人気の高い間取りですよ。

 

ただし、1階と2階が階段でつながるため部屋が暖まりにくい、音やにおいが届きやすいといったデメリットも。

住宅の断熱性を上げる、リビング階段に仕切りをつける、間取りを工夫するといった対策もあわせて考える必要があります。

 

リビング階段を取り入れたい!と思ったら、まずはメリット・デメリットをきちんと把握することが大切。

ご家族でよく話し合って、後悔のない家づくりを実現してくださいね!

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