2024.06.28
造作(ぞうさく)家具とは?メリット・デメリットや注意点を紹介
こんにちは!中古住宅仲介・リノベーションを行う不動産会社「しあわせな家」の山田です。
造作(ぞうさく)家具とは、住まいに合わせてサイズやデザインをオーダーメイドで製作する造り付け家具のこと。
家の新築やリノベーション時に一緒に依頼することが多く、既製品の家具にはないメリットがあります。
今回のコラムでは、造作家具について解説。
造作家具のメリットとデメリットに加え、造作家具を造る際の注意点もご紹介します。
これから家造りで、「家具についても検討しよう」という方はぜひご覧くださいね。
造作家具とは?普通の家具との違いは?
造作(ぞうさく)家具とは、間取りや内装などに合わせて設計・製作する、オーダーメイドの家具のことです。
工務店や家具職人に製作を依頼し、壁や床に直接取り付ける形で設置します。
造り付け家具ともいいます。
大工が建築現場で内装とともに製作するケースのほか、家具工場で製作し、室内に搬入してから固定するケースがあります。
オーダーの程度も、ゼロから設計するケースと、デザインや素材、色、装飾などを複数の選択肢から選ぶセミオーダーのケースがあります。
オーダーメイドの造り付け家具「造作家具」に対して、家具店などで購入する一般的な既製品の家具は「置き家具」といいますよ。
造作家具とすることが多いのは主にこんな家具です。
- テレビボード
- 本棚、食器棚などの壁面収納
- 洗面台
- キッチン
- カウンターデスク
- ダイニングテーブル
大型家具を造作家具として造るケースが多いです。
室内に合わせて設計できるので、サイズ的にもデザイン的にも空間にぴったりの家具にできます。
造作家具のメリット・デメリット
造作(ぞうさく)家具を取り入れるメリットとデメリットをそれぞれ紹介します!
メリット①ぴったりサイズの家具が造れる
造作家具は設置する場所や既存の家具、インテリアに合わせて、サイズもミリ単位での自由な設計が可能です。
ムダなスペースを造らず、空間を有効活用できますし、隙間がなければ掃除も楽ちん!
使う人の身長に合わせたサイズにすることも可能で、使い勝手が良い家具にできます。
メリット②デザインやイメージを統一しやすい
材質や色味、デザイン、装飾なども全てオーダーメイドできるので、イメージやデザインも希望を反映できます。
内装工事と一緒に製作するなら、壁や床と同じ素材を使って、空間全体を統一したデザインで仕上げられます。
メリット③入居後すぐに生活できる
一般的な置き家具は、入居後に購入、設置することが多いです。
しかし、造作家具なら家の完成時には家具も設置完了しているので、入居後にはすぐに活用しながら生活できます。
大きな家具は選んだり購入したりするのも大変ですし、造作家具なら「設置してみたらサイズが合わなかった!」ということもありません。
メリット④地震で転倒するリスクが低い
造作家具は壁に固定したり、壁と一体にして設置したりするので、地震で転倒するリスクが少ないのもメリット。
本棚や食器棚などの大きな家具が倒れてくると危ないので、造作家具だと安心感がありますね。
置き家具の場合も耐震金具で壁に固定することなどができますが、デザイン性が損なわれてしまうものもあります。
デメリット①置き家具よりも手間とコストがかかる
どんな家具にするかの打ち合わせから始まり、大工や家具職人がオーダーメイドで造る造作家具は、置き家具よりも製作に手間とコストがかかってしまうことも。
また、依頼する業者によって品質や価格にも差が出やすいのが注意点です。
デメリット②現物を確認して検討できない
置き家具は家具店やショールームで現物を確認した上で購入できますが、オーダーメイドの造作家具はできあがるまで現物を確認できません。
できあがってから「イメージと違った!」と後悔しないよう、業者との打ち合わせではしっかりイメージを共有しておく必要があります。
デメリット③移動ができない
造作家具は壁に直接取り付けて設置するため、家具の移動ができません。
そのため、キッチンの食器棚や玄関のシューズボックスなど、模様替えの可能性が低いところに採用するのが適しています。
また、同じ理由で、引越しの際に持っていくことも難しいです。
造作家具はリノベーション時に依頼することも多いです。
リノベーションのメリットとデメリットもあわせて確認しておいてくださいね。
造作家具を造るときの注意点
空間にぴったりで使い勝手の良い造作(ぞうさく)家具を造るために、こんなポイントに注意しましょう!
ライフスタイルに合っているか考える
ご紹介したように、造作家具は移動が難しいため、模様替えや買い替えなどの可能性があるものは置き家具で対応した方が良い場合もあります。
ライフスタイルやライフステージの変化で変更が必要になるかどうかもあわせ、置き家具と組み合わせながら長期的な目線で検討しましょう。
テレビボードを壁一面に取り付けた際に、形状によってはテレビのサイズを変えることができない等、家電の間にぴったり造りつけた造作家具の棚などは、家電の買い替え時にサイズが問題になるケースもあります。
打ち合わせでしっかりイメージの共有をする
「できあがってみたらイメージと違った!」「意外と使い勝手が悪かった」という失敗を防ぐのは、綿密な打ち合わせです。
必要なサイズや希望のデザインのイメージをすり合わせるのはもちろん、具体的な生活シーンや使用シーンをイメージしながら、造作家具のプランニングを行いましょう。
特に、デスク回りやキッチン家電収納を造作する際は、照明器具やコンセントの数・位置をしっかりと打ち合わせしておかないと、使い勝手が悪くなってしまいます。
施工事例や見積もりをしっかり確認する
依頼する業者によって得意な家具やデザイン、品質、価格などには幅があります。
依頼先は過去の施工事例や見積もりも確認しながら検討しましょう。
信頼できる業者に依頼することが、納得のいく造作家具造りのポイントでもあります。
造作(ぞうさく)家具とはオーダーメイドの造り付け家具
造作(ぞうさく)家具とは、住まいに合わせてオーダーメイドで製作する造り付け家具のことです。
工務店や家具職人に製作を依頼し、壁や床に直接取り付ける形で設置します。
テレビボードや食器棚、本棚、カウンターデスクなど、大型家具で採用されるケースが多いです。
造作家具のメリットは、サイズやデザインを自由に設計できるので空間の有効活用やデザイン・イメージの統一をしやすいこと、地震時の転倒リスクが低いことなどです。
一方で、製作には手間とコストがかかるケースもあり、完成まで現物を確認できない、移動ができないといったデメリットがあります。
依頼した業者によって品質や価格に幅があるため、信頼できる業者選びが重要ですよ。
綿密な打ち合わせとイメージの共有をして、ライフスタイルに合った造作家具を造りましょう。
しあわせな家では、空間を有効活用した使い勝手の良い造作家具造りもサポート!
綿密な打ち合わせを事前にしっかり行う為、満足度の高い造作家具をご提供しています。
リノベーションで造作家具を造りたいと考えている方は、お気軽にご相談ください。
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