2020.12.28
リノベーション費用を抑える方法を解説!費用の相場や項目もご紹介
こんにちは。中古住宅仲介・リノベーションを行う不動産会社「しあわせな家」の高田です。
理想の住まいを叶えるのは、新築だけではありません。
中古住宅を自由にリノベーションするという方法もありますよ!
今回は、リノベーションにかかる費用について解説します。
リノベーションにはどのくらいの費用がかかるのか、総費用の相場や項目の内訳、費用を抑えるためのコツなどもお伝えします。
まずはリノベーション全体の費用相場を紹介!かかる費用の内訳も
リノベーションとは、既存の住宅に大規模な工事を行い、住宅性能を向上させたり、価値を高めたりするもの。
リノベーションにかかる費用は、その物件の状態、広さ、工事内容、業者によってもさまざまです。
建物を基礎、構造までの状態に一度解体し、イチから家造りを行う形でリノベーションを行った場合、費用の相場は1000万円~2,000万円台程度と言われています。
リノベーションの内容によって、大きな費用の幅があります。
細かく見ると、リノベーションには以下の費用がかかります。
解体撤去費用
外壁や内装、既存設備などを撤去する費用です。
解体で発生した廃材を処分する費用も含まれます。
マンションの場合でも内装や設備の解体があります。
補強工事費用
一戸建ての場合で、基礎や構造の強度が足りない場合は補強工事が必要になります。
構造部分が劣化、破損しているなら修繕工事も必要となるでしょう。
設備工事費用
室内に新たな設備を取り付けるための、設備購入費と工事費用です。
キッチン、ユニットバス、トイレなどの水回りのほか、水道管、電気設備、空調設備なども必要でしょう。
内装工事費用
壁紙や床材、天井、断熱材などの資材代とその工事費です。
外装工事費用
一戸建ての場合、外壁や屋根などの資材費、工事費用がかかります。
マンションでは外壁や屋根は共有部分ですので、リノベーションはできません。
諸費用
直接的な資材費や工事費以外に、発生する費用です。
デザイン費や設計費、耐震性能や強度の調査費、業者の駐車代や交通費などがあります。
リノベーションの費用を抑える3つのコツ
リノベーションの費用は物件の広さや工事内容によって異なります。
つまり、工事の内容によっては思っていた以上に高くも安くもなるということ。
リノベーションの費用を抑える3つのコツを紹介します。
【1】設備や素材のグレード、オプションはメリハリをつける
設備や素材はグレードが選べ、このグレードの差によって価格がかなり変わります。
オプションの有無も同じで、あれもこれもとどんどんオプションをつけていたら、気づけば予算を大幅にオーバー! なんてことも。
譲れない部分はグレードを上げて、妥協できる部分は普通のグレードなど、メリハリを付けて選びましょう。
とくに注意すべきは水回り設備と、壁・床・屋根などの素材。
水回り設備はグレードによって価格の幅が大きいです。
壁・床・屋根は面積が広いので、高い素材を選ぶと総費用への影響が大きくなります。
どこを抑えて何にこだわるか、優先順位をつけておきましょう。
【2】現在の間取りを生かす
間取りを大きく変更するようなリノベーションは費用が高くなります。
例えば、個室を増やせば扉や壁が増える分の費用が必要ですし、水回りの場所を移動させれば給排水設備の移動工事も必要となってしまいます。
できるだけ現在の間取りを生かしたリノベーションを計画しましょう。
マンションのリノベーションでは、水回り設備の大きな移動ができないケースもあります。
【3】自分たちでDIYに挑戦
一部の作業を自分たちでやることで、工事費を削減することもできますよ。
専門的な工事は無理ですが、壁にタイルを貼る、一部の塗装程度なら可能です。
費用を抑えると同時に、自分たちで造ったという思い出作りにもなります。
リノベーションの費用を抑えるためには、予算の上限を設定したうえで優先順位を明確にし、施工業者としっかり打ち合わせをすることをおすすめします。
リノベーションの流れや業者の選び方は、こちらのコラムでも詳しくご紹介しています。
リノベーションの流れを解説!業者の選び方など注意点もチェック!
リノベーションの減税や補助金、ローンを上手に使って費用を抑える
耐震や省エネ、バリアフリー工事など、一定の要件に当てはまるリノベーションに対しては、減税措置や自治体ごとに補助金の設定がありますよ。
これらの制度を上手に使うことで、リノベーションにかかる費用を抑えることができるでしょう。
リノベーションによる所得税の減税
耐震や省エネ、バリアフリー、同居対応など、特定の工事をした場合、所得税額からの控除が受けられます。
令和3年12月31日までに改修、居住開始したケースが対象です。
- 10年以上の住宅ローンを利用した場合
適用期間10年間で最大控除額400万円 - 5年以上のリフォームローンを利用した場合
適用期間5年間で最大控除額62.5万円 - 現金で支払った場合(ローンの場合でも選択可能)
適用期間1年で最大控除額20〜25万円
リノベーションによる固定資産税の減税
耐震、省エネ、バリアフリーなど特定のリノベーション工事をした場合、100~120㎡の面積に対して、固定資産税が最大2/3軽減となります。
令和4年3月31日まで工事終了していることが条件です。
リノベーションに対する補助金
耐震、省エネ、バリアフリーなど特定の工事に対して、自治体ごとに補助金を申請できます。
詳細はお住いの自治体のホームページで確認してください。
住宅ローンとリフォームローン
中古住宅の購入と同時にリノベーションを行う場合は、購入費用とリノベーション費用とを合わせて住宅ローンを利用できます。
住宅ローンのメリットは返済期間が最長35年と長いことと、そのほかのローンと比べて金利が低いことです。
すでに住んでいる自宅をリノベーションする費用には住宅ローンは使えないので、リフォームローンを利用することになります。
リフォームローンには借入の金額によって、無担保型・有担保設定型の2種類があります。
無担保型リフォームローンは、主に1,000万円以下の小・中規模のリノベーションで利用されます。
無担保のため金利はやや高めですが、比較的審査に通りやすいのが特徴です。
有担保型リフォームローンは1,000万円以上の大規模なリノベーションで利用されます。
担保設定があるため金利は低いですが、借入金が多くなるほど審査は厳しくなります。
リノベーション費用の相場や内訳を知って費用を抑えよう!
リノベーションの全体費用は1000万~2,000万円台程度が相場。
建物の状態や広さ、工事内容、業者によって費用には大きな幅があります。
リノベーション費用に大きな影響を与えるのは、設備や素材のグレード、オプションの有無です。
譲れない部分はグレードを上げて、妥協できる部分は普通のグレードなどメリハリを付けることで、費用を抑えることができますよ。
減税や補助金なども上手に利用し、費用を抑えながら希望の家造りに取り組みましょう。