2021.02.13

(株)しあわせな家ってどんな会社?「中学生に語る、私の仕事。」

皆さんこんにちは。リノベーションが得意な中古住宅専門の不動産会社、株式会社しあわせな家 代表取締役の山田篤です。
毎年恒例の年末コラムを書きました。

【過去の年末コラム】
2009年「不動産営業のあるべき姿
2010年「私の役割
2011年「職人の肌感覚
2012年「結論は人間力と3.3倍
2013年「NZの中古住宅売買から学ぶこと
2014年「住まいの幸福度、世界一を目指す!
2015年「中古住宅購入の注意点
2016年「短く!わかりやすく!解説する。リフォームとリノベーションの違い。
2017年「AI時代を見据えた、マイホーム購入成功のカギ
2018年「カリフォルニアの中古住宅売買から学ぶこと
2019年「しあわせな家ってどんな家?」

中2の娘が学校からこんなプリントを持って帰って来ました。

「お父様・お母様のお仕事について、学校の食堂でお話をしていただけませんか?様々なジャンルの方にご登壇いただき、進路決定のヒントにさせていただければと。 ①ぜひ協力したい ②他に誰もいなければ協力したい ③協力できない 」

思春期真っ只中の娘は「絶対に来てくれるな」と冷たい視線で訴えてきましたので③に丸をして提出しましたが、もし協力するとしたらどんな話をするか?どうにも頭から離れないので、今年の年末コラムのテーマにすることにしました。題して「中学生に語る、私の仕事」。

場所は食堂で、学生は興味がある職業のみ参加可能とのことなので、重苦しくならないように、そして中学生にわかりやすく伝わるように、飽きがこない約10分、4000字程度でまとめてみることにします。ではスタートします!

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皆さんこんにちは。株式会社しあわせな家 代表取締役の山田篤と申します。
突然ですが「しあわせな家」と聞いて皆さんどう思いましたか?ちょっと怪しい会社では?と思いませんでしたか?壺とか掛け軸とかを売り付けられそうな(笑
今日は私がどんなに怪しい仕事をしているのか?皆さんにわかりやすくお話をしたいと思いますので、これから約10分お付き合いください。どうぞ宜しくお願いします。

今から約13年前、今の中学1年生が産まれた頃に私は株式会社しあわせな家をつくりました。それまでサラリーマンだった私は一念発起して、カッコ良く言うと「起業」をしたわけですが、皆さん、会社をつくるのは凄く大変なことだと思っていませんか?

昔は何百万円も持っていないと会社をつくることができなかったのですが、今はそんな事はなく、それこそ1円しか持っていなくても会社をつくることができるんです。だから皆さんだってすぐに社長になることができるんです!知ってましたか?

じゃあみんな社長になればイイじゃん!って思ったかもしれませんが、なるのは簡単だけど、続けるのはなかなか大変なことなんです。皆さん、10年続く会社は何%くらいあると思いますか?会社の10年生存率はなんと、6.3%というデータがあるんです。100社できても10年後に残っているのはたったの6社。これはビックリですよね。

じゃあ怪しい会社、株式会社しあわせな家はどうして13年も続けることができたのか?壺や掛け軸が高く売れて儲かるからか?それとも私がイケメンだからか?(苦笑
これから大きく2つのポイントに絞ってお話をしていきます。できるだけ具体的に、そして難しい言葉は使わないようにしますが、わからない事があったら遠慮なく手を挙げてくださいね。

それでは、

ポイント① 「世の中に無いものをつくる」

いきなりカッコつけやがってという感じかもしれませんが、大丈夫です、決してそんなことはありません。確かに、何もないところ、ゼロから新しいものを生み出すのは大変なことですが、私がつくったものはそうではありません。具体的に説明していきますね。

私はサラリーマン時代、家を新築する仕事をしていました。

皆さん授業で習ったと思いますが、
第一次産業:農業など
第二次産業:工業など
第三次産業:サービス業など

家を新築する仕事、第二次産業の建設業界で私は働いていました。13年間働いたのですが、ある時、こんなデータを目にしました。

日本の人口推移
この表をみて山田は思った。
「約30年後には日本の人口は約3000万人も減るのか。3000万人といったら1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)の全員が居なくなるのと同じ数字なんだな・・・」

日本の空家率
山田は思った。
「適正な空家率は5%位らしい。日本は2018年時点で13.6%。約30年後には10軒に3軒が空家になるかもしれないのか・・・」

新設住宅着工数
山田は思った。
「私がサラリーマンになった年は163万戸も新築が建ったのに、これからは80万戸以下、あの頃の半分以下しか新築が建たなくなるのか・・・」

住宅取引・各国比較
山田は思った。
「先進国の中でこんなに新築ばかりなのは日本だけ?日本は発展途上国モデルなのか・・・」

人口は大きく減る。にもかかわらず現時点で空家だらけ。それなのに新築ばかり造っている。他の先進国は中古取引の方が圧倒的に多い。ってことは、

「新築ヤバイじゃん・・・これからは中古の時代が来る!!!」

ということで、中古住宅取引について勉強をはじめました。中古住宅を取引するのは不動産会社。不動産業はサービス業になるので第三次産業です。第二次産業から第三次産業にお引越しをするか?でも、ただ不動産業をはじめるのはちょっと面白くない。これまでの経験を活かしたいな・・・。

そこで、よ~く考えてみました。
私も中古マンションを買ったことがあったので思い出してみると、中古の家を買う人で、その家にそのまま住む人はほとんど居ないのではないか?お部屋の間取りを自分達に合うように変えたり、トイレを交換したり、何らかのリフォームをする人が多いはず。でも、今の世の中は、中古の家を買うのは不動産会社と、リフォームをするのはリフォーム会社と、それぞれ分かれてしまっている。

さらにこんな話が聞こえてきました。「夢であった対面キッチンにしたいと思ってこのマンションを買ったのに、構造上できないことが後からわかった。それならこのマンション買わなかったのに。」

これは何とかしなくてはいけない。よしじゃあ、これまで新築の仕事で様々な提案をしてきたその経験をリフォームに替えて、中古住宅取引とくっつけよう!建設業と不動産業、第二次産業と第三次産業の合体だ!

こうして株式会社しあわせな家がスタートしました。株式会社しあわせな家は中古住宅取引とリフォームを一緒に提案する会社です。ゼロから新しいビジネスをつくったのではなく、今、世の中にあるAとBをくっつけて、Cというあらたなビジネスモデルをつくりました。

ちなみに、こういうビジネスモデルの会社は色々とあります。

泊まれる本屋」:本屋さんとホテルが合体
本に囲まれた空間で寝落ちする。本好きにはたまらない究極の体験ができる。

いきなりステーキ」=安い早いの立ち食いと高級食材ステーキの合体
高級食材であるステーキが安く早く食べられることで一世を風靡。

くっつけるAとBの距離が離れていればいるほど、あらたなビジネスモデルCは成功すると言われているようです。

おさらいすると、
ポイント①は「世の中にないものをつくる」。ゼロからあらたなビジネスモデルをつくれればベターですが、今、世の中にあるAとBをくっつけてCというビジネスモデルをつくるという方法で株式会社しあわせな家はスタートしました。

「中古住宅(一戸建・マンション)を買いたい人」にリフォームを併せて提案することがメインのお仕事で、「中古住宅を売りたい人」にリフォームをしてから売りに出すことを提案したり、「中古住宅を貸したい人」にリフォームで価値を上げてから貸しに出すことを提案したりするのが仕事です。

 

続いて、

ポイント② 「世の中にイイことをする」

ここでひとつ質問です。皆さん、仕事って何のためにすると思いますか?ちょっと考えてみてくださいね。

まず一番に思い付くのは「お金のため」じゃないでしょうか。あとは、自分を成長させるためとか、国民の三大義務を果たすためとか(笑

ところで、仕事って英語で何と言うかわかりますか?答えは「work」ですね。それと似た言葉に「labor」があります。work=仕事、labor=労働、と訳されることが多いですね。じゃあworkとlaborはどう違うのでしょうか?

これは私が高校生の時に読んだ本に書いてあって、その後の人生においてずっと胸の中に大事にしまってある事なんですけど、例えば今、大人気のユーチューバーの仕事はworkでしょうか?それともlaborでしょうか?もうひとつ、駅や学校のトイレのお掃除をする仕事はworkでしょうか?laborでしょうか?

答えは、ユーチューバーもトイレの掃除も、どちらもworkにもlaborにもなり得る、になります。どういうことか説明すると、

workかlaborかは、仕事の内容で決まるものではなく、仕事をする人の気持ちで決まるものなんです。例えば休み明けの月曜日の朝、起きた時に皆さんどう思っていますか?
Aさん「今日から1週間がスタートする。今週はどんな事があるか楽しみだな!さあ、やるぞ!」
いっぽう、Bさん「今日から1週間がスタートする。イヤだな。めんどくさ。早く次の休みが来ないかな・・・」

もうわかりましたね。ユーチューバーでも嫌々やっていたらlabor、トイレ掃除を楽しくやりがいをもってやっていればworkってことです。繰り返しますが、workかlaborかは仕事の内容で決まるのではなく、仕事をする人の気持ちで決まるんです。

皆さん、workをしたいと思いますよね?じゃあどうすればworkをすることができると思いますか?ここで最初の質問に戻りますが、皆さん、何のために仕事をするか?もちろんお金が無いと暮らしていけないのでお金の為に仕事をするわけなのですが、お金の為だけに仕事をするのでは、当初はworkであっても、ずーっとworkであり続けるのはなかなか難しいと感じています。

やっぱりそこに「やりがい」がないとね。じゃあ「やりがい」って何だと思いますか?これは人それぞれかもしれませんが、人間って他人に感謝をされると脳にビビッと電流が走り、気持ち良くなる本能みたいなものがあると思うんです。「ありがとう」って最高の言葉ですよね。だからか、他人に感謝されることが一番のやりがいって人が最も多いんじゃないかなと思っています

前置きが長くなりましたが、株式会社しあわせな家はこのやりがいを大切にしている会社です。ひとつ具体的な話をすると、仕事をしているとこんな場面に出くわします。

お客様がA物件を買うと100万円儲かるが、B物件を買うと50万円しか儲からない。私はこのお客様にはB物件の方がイイと思っているが、A物件を買ってもらった方がお金はたくさんもらえる。

皆さんならこの場面でどっちを選択しますか?
会社から厳しいノルマが与えられている人や、とにかくお金のために働いている人は、A物件を勧めるでしょう。でも、やりがいを重視し、この仕事を長く続けていこうと考える人はB物件を勧めるでしょう。株式会社しあわせな家は、こういう場面に出くわした時に、迷わずB物件を勧める会社です。社名がしあわせな家なのは、お客様のしあわせを一番に考えようという想いからで、常に社名に恥じない行動をする。これが株式会社しあわせな家のルールです。

綺麗ごとだな・・・と感じた人もいるかもしれません。確かに、こういう行動を続けることはなかなか勇気がいることです。なぜなら、弊社のような総勢13名しかいない小さな会社は体力がないので何かあればすぐに潰れてしまいます。でもね、私にはこんな信念があるんです。

「世の中にイイことをしていれば、お金は後からついてくる」

隣の芝生は青く見えるもので、
実際は違うのに見せ方をうまいことやってすごく儲けている会社や、
法の盲点をついたり、権力に寄り添ったりしてうまいこと儲けている会社を見ると、「何だかなー」と思うこともあります。でもやっぱり、世の中にイイことをしている会社にお金が集まる社会の方がイイと思いますし、そういう社会にしなければいけないって思うんです。だから私はこれからもずっとこういう仕事を続けようと決めているんです。結果的に最初の方に話をした100社のうちの94社の方になってしまったとしても、それはそれで諦めがつくし、次のステージに上がる気持ちが違うと思うんです。

だから皆さんも、どんな仕事に就いたとしても、世の中にイイことをして、Aさんのようにworkをして欲しいと思います。そうすればきっと、日本はドンドン暮らしやすい国になるでしょうし、世界に誇れる国になっていくと思います。これは私から皆さんへのお願いでもあります。

おさらいすると、ポイント②は「世の中にイイことをする」。株式会社しあわせな家は世の中にイイことをしている会社で、お客様の住まいが「しあわせな家」になるように、まっすぐにお手伝いをするのが仕事です。

私の話は以上です。皆さんいかがでしたか?今後の進路決定の道しるべにしていただけたら幸いです。ご清聴を有難うございました。

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2020年。今年を振り返ると新型コロナの話題ばかりですが、当初、この年末コラムも新型コロナ時代にどう家を買うか?という内容で書き始めました。でも、どうにも気持ちが乗らず、筆が止まってしまいました。そんな時、娘のプリントのお蔭で「これだっ!」となりました。どんなことでもそうですがヒントはどこにあるかわからないので、常にアンテナを張って生きていくことが大切ですね。ありがとうございました!

それでは最後にいつものフレーズを。
未来が楽しみで仕方ありません。
頑張ります!

令和2年12月吉日 代表取締役 山田 篤

【筆者紹介】
山田篤 1971.5.24生 横浜市緑区出身 1995年積水ハウス㈱入社 2008年㈱しあわせな家創業 小4から大学まで野球部 でも体育会系ではありません 不動産、特に建物が大好きです!

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