2024.12.24
「フランスの不動産会社をさらっと拝見」年末コラムpart2
2024年の年末コラムpart2です。
フランスを縦断しながら出会った不動産会社の写真を紹介します。どこも大きな不動産会社という感じではなく、2,3人で営業しているのではないか?と思われるこじんまりとした会社ばかりでした。やはり、「会社」より「エージェント」が前面に出る、アメリカと同じような体制なのでしょう。
まずはプロヴァンス地方の不動産会社です。
物件紹介の図面には、必ず「省エネ等級」の記載があります。フランスの中では温暖な地域のためか?もうひとつの「推計光熱費」の表記はあったり無かったりです。
右上の文章を要約すると「仲介手数料は売主のみ支払う。物件価格200,000€(3300万円)以上は6%、200,000€未満は一律12,000€(198万円)」。欧米は買主の仲介手数料0円が基本ですね。
続いてパリ市内。 他のエリアに比べて高級感のある外観の不動産会社が多かったです。やはり物件価格が高額なので、そうなるのでしょう。ちなみに下段中央の物件価格は486,000,000円!
最後はノルマンディ地方。
こちらは寒いエリアなので、省エネ等級が高い物件が多かったように感じます。
ちなみに、この省エネ等級は「エネルギー診断士」という資格があり、その人が図面と現地調査によって算出するようです。かかる費用は100~150€(約16,000円~約25,000円)のようです。
フランスでは、2022年 F・Gランク物件の家賃の値上げが禁止されたそうです。また、 2025年 Gランク全ての賃貸禁止 、2028年 Fランクも全て賃貸禁止になるそうです。日本では省エネ等級すらこれから表示が義務化されるという段階なのに、フランスはずっと先を走っていますね。
日本もいずれ、同じようなことになると思いますので、これからリノベーションをする人で、将来賃貸に出す可能性がある人は、省エネ要注意ですね。もちろん、そうじゃない人も重要ですが。
最後に、街中で見かけたリノベーション看板です。
一番右はホテル内に掲示されていました。
日本でも来年4月の建築基準法の改正で、建築確認申請が必要なリノベーションが増えることになります。今までは新築の看板を目にすることはありましたが、これからは日本でもフランスのようにリノベーションの看板を目にする機会が増えることでしょう。
最後にスゴイ写真を。
シャンゼリゼ通りです。
右に凱旋門が見えますが、注目して欲しいのは左側です。ルイヴィトンの本店の隣に、今、ホテルが建築中です。通りからその工事が見えないように、ルイヴィトンのトランクをモチーフにした仮囲いがされています。凄すぎて脱帽です。
やはり、海外に行くと良い刺激を受けられますね。弊社も未来に向けた準備を急がなければ。
さあ、やるぞ!
2024年12月吉日 山田 篤