2024.04.29

工事現場を愛する技術営業のミラノサローネレポート

〇ミラノの街並み

古い建物、石畳、色使い・・・とにかく街並みがキレイ。

その理由の一つには

通りの建物の高さが見事に揃っている。電柱がないのも大きいですね。

 

グレーチングもスロープもアート。 ※共に観光客が来ない裏路地にて

 


半面、街は落書き(アート?)だらけ。もちろん違法ですが、ミラノっ子には許容されている様。落書きの上描きはしないという暗黙?のルールがあるようで、新築時にあえてプロに描いてもらう人もいるとの事。

 

これはもう、アート。建物を使った絵は何軒かありました。

 

最後に。「Vertical Forest(垂直の森)」設計ステファノ・ボエリ

2014年築の集合住宅。下から見上げた姿は圧巻。住ませて。。。

古い街並みだけでなく革新的な建物もある魅力的な街でした。

 

〇展示場

とにかく圧倒されました。ハイセンスデザインとアイディアの宝庫。

ただ、どんなに、イイ!と思っても、超高額!で取り扱いルートが無かったら意味がないので、実設計にどう活かせるのか視点を持って見て廻りました。

美しい棚。厚みの異なる仕切り板がいいアクセント。構造も兼ねており、横の板奥行きを少し小さくしているところもポイントです。ポイントで入った間接照明もいい感じ。造作での再現性大です。

 

これ全部固定棚。ものをいかに美しく納めるか。美しいものには余白も必要ですね。

 

上;ステンレスキッチン。R加工

下;ステンレスの豊富なバリエーション。色まで付いてます。

ステンレスのキッチンの展示が多くあり。今後ステンレス素材の可能性に要注目。

 

以下、必死でメモしてきたアイディア

 

最後に

卓球ダイニングテーブル!これが一番お手軽に再現できるかも。。。

 

〇ホームセンター

ミラノではIKEAや無印良品も。一般的な住生活はどうなっているのか。

市内近郊の中規模なホームセンター(Bricocenter)を視察。

左からダイキン、三菱、LG。個人宅には普及し始めている様。ダイキン6帖用で€599。

 

大量のカッティングシートや、飾りモノが。壁を衣替え感覚でアートしちゃっている様です。

 

スイッチ・コンセントのプレート種類の多い事。

 

照明。このデザインが、ミラノの標準!??? 一番右のうねうねしてる照明で€139

 

憧れのオーバーヘッドシャワーが普通に売ってます。1式で€119(2万円しない)。安い。。。

 

便座の壁。衝撃の€10~。

 

ひん曲がったり、割れたりしてる野材達。日本の方がクオリティ高いですね。

 

わざわざ塗装された幅木が売ってました。新建材は少ない様です。

 

塗装の売り場の面積大。これがミラノの標準色?

 

〇おわりに

展示場内では自己主張の強いデザインに溢れていて、楽しく、勉強になりながらも、精神的におなか一杯、、、になって来たところに出会ったのがコレ。

はっ、と心が洗われました。静寂の中の美。余計なものをそぎ落とした引き算の美学。。。

人が少なく、なにを売りたいのかよく判らないブースでしたが、、、色々考えさせられました。

非効率な空間ではありますが、家の中に1箇所でも心洗われる場所を造っても良いんでないかと実感。

 

最後に街中のフォーリサローネでのワンカット。わかりづらいですが、室内に向け開口が広がっており、光の入り方が絶妙です。快適さは窓辺に宿る。。。お日さまの力は偉大ですね。

自然を上手く取り入れた設計をしてい行きたいですね。

 

〇乗り物(番外編)

旧車好きの私。チンクエチェント、フェラーリ、アルファロメオ、アバルト・・・。どんな車に出会えるか期待していたのですが、なんと期間中出会えた旧車はゼロ。かろうじて見つけたのが新しいフェラーリ1台のみ。

それもそのはず、ミラノでは脱自動者の流れが加速しており、規制等により市内を走る車は「働く車」がメインになってきているとの事。

上;ゴミの収集車は三菱!なんかオシャレに見える。。。

下;フィアット「ドブロ」。仕事車は国産車強し。日本でのハイエース並みによく見かけた。

 

そして、市内の道路の主役は自転車へ。自転車道が急ピッチで整備され、レンタルサイクルも充実。

電動キックボードも多かった。レンタサイクルは最初の30分無料だとか。

 

上;何用??オシャレで、いろんな自転車が走っていた。

下;小型電気自動車も良く見かけました。

岩田一彦

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