2020.12.22
リビング学習のレイアウトや間取りはこれ!メリットや注意点も
こんにちは。中古住宅仲介・リノベーションを行う不動産会社「しあわせな家」の高田です。
子ども部屋ではなく、リビングで勉強する「リビング学習」という学習スタイルが注目されています。
今回は「リビング学習を取り入れてみたい」という方向けに、リビング学習のいろはを解説。
リビング学習のメリット・デメリットや、学習スペースのレイアウト、リビング学習を取り入れる際の注意点などをお伝えしますね。
リビング学習のメリット・デメリットとは?
リビングに学習スペースを設けて勉強をする「リビング学習」。
さまざまなメリットがあるとして、注目を集めているスタイルです。
リビング学習のメリットは主に以下の3つです。
【リビング学習のメリット】
- 親と子どもの距離が近いところで勉強できる
- 家事をしながら子どもの見守りができる
- 生活音の中で勉強をするので集中力がつく
独立した子ども部屋ではなく、リビングやダイニングで勉強するため、親と子どもの距離が近いです。
親は家事をしながら子どもを見守ることができますし、子どもは勉強していてわからないことがあれば、すぐ親に質問することができます。
親と子のコミュニケーションを深めることができる学習スタイルです。
また、生活音や家事の音などに囲まれる環境で学習することに慣れることで、静かな場所でなくても集中する能力が高まるでしょう。
同じ部屋で過ごすので、光熱費が節約できるというポイントも。
「子どもに目が届きやすい間取り」は、過去コラムで紹介している「子育てしやすい間取り」の条件でもあります。
ぜひ、こちらのコラムもご覧ください。
子育てしやすい家の条件は?家事と育児を両立する間取りのポイント
一方、リビング学習はメリットだけではなく、デメリットもあります。
リビング学習のデメリットとしては、主に以下の3つが挙げられるでしょう。
【リビング学習のデメリット】
- リビングの場所をとる
- リビングが散らかる
- 集中できない
リビングに学習スペースを確保するので、どうしても生活スペースを圧迫してしまいます。
リビングで教科書やノート、文房具などの勉強道具を広げるので、リビングが散らかる原因にも。
ダイニングテーブルの一角で勉強していると、食事をするテーブルに鉛筆や消しゴムのカスが散らかってしまうなんてこともあるでしょう。
また、リビングでは家族が過ごしているので一緒におしゃべりをしてしまったり、テレビの音が気になってしまったりと、集中力が途切れてしまう可能性もあります。
これらのデメリットは、次にお話するレイアウトや間取りの工夫で解決することもあるので、ぜひ参考にしてくださいね!
リビング学習でおすすめのレイアウトや間取り
リビング学習を取り入れるなら、学習のためのスペースを確保しましょう。
リビングに学習机を置いても良いですし、小学校低学年のうちならダイニングテーブルの一角を使うのも良いでしょう。
大切なことは、生活スペースと学習スペースをしっかり分けること。
ダイニングテーブルの一角を使うなら、勉強が終わったら勉強道具ごとさっと片づけられるテーブルマットや、道具を入れるかごなどを用意すると簡単に片付ける習慣が付きます。
勉強机を配置した学習スペースにする場合は、こんなポイントに注意してレイアウトを考えてみましょう。
子どもが集中しやすいレイアウト
- 生活動線をふさがない場所
- 壁に向かって配置
- テレビに背を向ける場所に配置
- パーテションなどで仕切り半個室風にする
親の見守りやコミュニケーションをとりやすいレイアウト
- キッチンカウンターに向かって設置
- キッチンから見守りやすい場所
- 兄弟の机を向かい合わせ・隣同士に設置
リビングは生活する場所でもあるので、家族が時間を過ごしたり家事をしたりしています。
生活動線をふさがずに人の通りが少ない場所、壁やテレビに背を向けるレイアウトなら集中力を保って学習することができます。
また、コミュニケーションをとりながら学習を進めたい場合は、キッチンカウンターに向かって机を配置するのもおすすめ。
兄弟の机を向かい合わせや隣同士に設置すれば、兄弟で一緒に学習習慣を付けられるでしょう。
リビング学習はこんな注意・工夫をすると効率的!
リビング学習を取り入れる際に、効果的にするためにも注意すべきポイントをご紹介します。
集中力を保つ工夫をする
家族が過ごすスペースで学習するので、少しでも集中力を保てる環境を考えましょう。
先ほどもご紹介したように、テレビに背を向ける配置、壁側を向く配置のほか、出入口が目に入る配置にするというのもひとつ。
出入口に背を向けていると、部屋への出入りがあるたびに気になって振り返ってしまいます。
学習時間はテレビを切って家族全員で読書をしたり、書き物をする時間とするのもよいでしょう。
リビングになじむ学習机を選ぶ
リビングに学習机を置くなら、リビングの雰囲気を壊さず、ほかの家具やインテリアにもなじむシンプルでコンパクトなタイプを選びましょう。
幅100cm以下、奥行き55cm以下程度が、リビング生活スペースを圧迫せずおすすめです。
勉強道具の収納スペース、収納グッズを用意する
学習机の近くには勉強道具を収納するスペースを設けましょう。
近くに収納スペースを確保することで動線も便利になりますし、リビングが散らかるのを防ぎます。
勉強道具をさっとひとまとめにして持ち運べる、カゴや片付けボックスなどを用意しておくのもおすすめです。
手元の明るさを確保する
リビングの照明だけでは、学習するには明るさが足りない場合があります。
手元を照らすデスクライトを用意して、明るさを確保しましょう。
昼光色の灯りが見やすく集中しやすいと言われています。
これから新築住宅やリノベーションをお考えの方は、これらの注意点も踏まえ、設計段階でリビングに学習スペースを組み込んでおくのもおすすめ。
子どもだけのスペースではなく、オープン型の書斎としても活用できますよ。
リビングに造るようなオープン型の書斎については「書斎の広さはどれくらい必要?書斎の種類やおすすめレイアウトも!」でも紹介しておりますので参考にしてみてくださいね!
リビング学習で学力アップ!効果的なレイアウトを考えよう
親子のコミュニケーションを深めつつ、集中力を養えるリビング学習。
家族が過ごすリビングですので、集中力を保つ工夫を備えたレイアウトを考えたいものですね。
集中しやすいのは壁に向かって机を配置したり、緩やかに空間を区切ったりするレイアウト。
家事をしながら見守りをしやすいよう、キッチンカウンターに面して配置する方法もありますよ。
リビングになじむ学習机や収納スペース、手元の照明などにも配慮して、 効果的なリビング学習の環境を考えてみましょう。