2020.12.16
土間のメリットとデメリットとは?土間リビングなど活用法も紹介!
こんにちは。中古住宅仲介・リノベーションを行う不動産会社「しあわせな家」の高田です。
昔の日本家屋にはよくあった「土間」。
最近、この土間を取り入れる一戸建てプランが再注目を集めています。
今回のコラムでは、どこか懐かしく、それでいて新しい使い方もできる土間のメリットや魅力についてご紹介します。
魅力あふれる土間の活用法や、土間を造る際の注意点、当社での施工事例もお伝えしますね。
土間ってどんな空間?そのメリットと魅力を紹介
土間とは、家の中でも床材を張らずに地面のまま、土足で歩けるスペースのこと。
代表的なものでは、玄関ドアを開けて廊下に上がるまでの「たたき」の部分がそうですね。
土間は、古い日本家屋ではよくある空間でした。
玄関から続いて土足で作業できる土間は、かまどをおいて料理をしたり、外で作業した靴や農作業道具、農作物を洗ったりする場所として活用されていました。
土間は水や汚れに強いので、外で使った道具を洗ったり、家の中には入れづらいけど外に置きっぱなしにはしたくないものを収納したりするのに便利です。
玄関にある土間は、こんな使い方をしている人が多いですよ。
- ボールや野球道具などのスポーツ用品を収納
- 自転車やベビーカーを収納
- 灯油などを収納
- 散歩から帰ってきた犬の足を洗う
- 雨の日に濡れた傘やレインコートを仮置きする
最近は土間の魅力が再注目され、漆喰(しっくい)で仕上げた昔ならではのたたきにしたり、コンクリートやタイル敷きでおしゃれにしたり、さまざまなアイデアで取り入れられてきています。
玄関に広い土間を設置すると、外で使うものをすぐ取り出せる収納場所としても、雨や雪で濡れたアウターを一時的に置く場所としても、地面が汚れても気にならないため大変便利です。
生活スペースであるリビングに大胆につながる間取りで土間を設置した、「土間リビング」というプランも登場しています。
家の中でありながらも、まるで庭のような、新しく自由な発想で楽しめる空間になるでしょう。
土間のデメリットと対策もチェック!
土間リビングなど、土間を室内に広く造ったときのデメリットは主に2つ。
床が冷たいため冬は寒い
土間は床材を張らず、漆喰(しっくい)、コンクリート、石、タイルなどで仕上げるので、通常の床よりもひんやり冷たいです。
熱伝導率が高いので、周りの空気の熱を奪って空間もひんやり。
夏は涼しげでよいですが、冬には少し寒さが気になってしまう可能性があります。
土間にも床暖房を導入したり、土間とリビングの間に間仕切りを造ったりして寒さ対策をしましょう。
ロールカーテンや引き戸などで間仕切りを造れば、使用しないときや夜、冬は間仕切りをして冷気をシャットアウトすることが可能。
夏や使用時には間仕切りを開けて、いつでも開放的な空間にすることができます。
部屋との段差に注意
土間は、生活空間から一段下がったスペースになります。
床に段差ができるので、高齢者や小さな子どもがいる家庭は注意が必要です。
今は「段差があっても平気」と思っていたとしても、年を重ねると段差が辛くなるもの。
できるだけ段差の少ない造りにしたり、将来的にはバリアフリーにリフォームができるような構造したりなど、考えおく必要があるでしょう。
土間のメリットを生かした活用法は?参考事例もご紹介!
土間の大きなメリットは、汚れや水に強いこと、室内と屋外を自然につないでくれることです。
土間の特徴を生かしながら、自由な発想で新しい活用方法が生まれています。
家族団らんの場所
外の庭とつなげて広いサンルームに、薪ストーブや暖炉をおいて家族団らんの場所にするのも素敵。
汚れに強い土間なら、薪を運び込んだり、灰を掃除したりするのも楽ちんです。
子どもやペットとの遊び場
広い土間リビングは、まるで室内にあるもうひとつの庭。
天候を気にせずに、のびのびと遊べます。
目が届く場所なので、防犯対策もばっちりです。
土間キッチン
昔の日本家屋では、土間に調理スペースがありました。
水垢や油汚れなどで汚れやすいキッチンも、土間なら汚れも気になりにくいです。
キッチンと庭をつなぐ場所に土間を造れば、庭キャンプやBBQでも大活躍間違いなし。
手軽にアウトドア気分を味わうことができるでしょう。
趣味の作業スペース
ガーデニングやDIY、バイクや自転車をいじるのが好き! という方も、土間なら汚れを気にせず、そして天候にも左右されずに作業ができます。
趣味を思いっきり楽しめる空間になりそうですね。
しあわせな家での土間の施工事例をご紹介
しあわせな家でも、土間を取り入れた間取りは人気です。
実際の施工事例をご紹介します。
コンパクトな中古マンションをリノベーションしたM様邸。
玄関横にあった納戸を、ウォークインクローゼットと土間に変更しました。
土間には趣味のサーフィングッズを収納できるスペースも。
玄関横の土間のため、早朝からサーフィンに行くときにも家族を起こさずに準備が可能です。
帰宅後、濡れたサーフボードやウェットスーツも土間にそのまま収納できます。
特にアウトドア関連のグッズは、家の中に収納するよりも土間に収納する方が便利。
サーフィンやキャンプ、自転車など、アウトドア派の趣味をお持ちの方は、土間のある家造りを考えてみてはいかがでしょうか?
土間のメリットを知って、土間のある暮らしを始めよう
土間とは、床材を張らずに仕上げた土足で歩けるスペース。
室内と外をつなぐ役割を持つ空間です。
水や汚れに強いので、自転車や濡れた傘などを収納するのにも便利。
玄関周りに配置するほか、最近ではリビングにつながる間取りに造る「土間リビング」も人気です。
室内にあるもうひとつの庭として、家族の団らんや子どもの遊び場に、趣味のスペースにと自由な発想で土間の新しい使い方が登場しています。
これから家造りを考えている方は、ぜひ土間のある間取りも検討してみてくださいね!