2024.03.07
防音室とは?メリット・デメリットや注意点も解説
こんにちは!中古住宅仲介・リノベーションを行う不動産会社「しあわせな家」の山田です。
自宅に防音室を造りたいと思ったことはありませんか?
防音室は、音楽鑑賞や楽器演奏をするためだけとはかぎりません。
今回は、防音室のメリットとデメリットをご紹介します。
「自宅に防音室なんているの?」と思った方も、ぜひご覧くださいね。
防音室とは?
防音室とは、壁や床に防音材や吸音材を施工して、音が出入りしたり響いたりするのを遮断した部屋です。
音が外から室内に伝わるのを遮断する、室内の音が外に響かないように遮断するという2つの目的があります。
自宅に防音室があればこんな使い方もできそうですね!
- 大音量での音楽鑑賞
- 楽器の演奏
- 音響機材にこだわったシアタールーム
- 子どもやペットとの遊び部屋
- 集中できる仕事部屋
しあわせな家でも、防音室を手がけた事例がありますよ!
やさしい色合いのリビングダイニング。防音室がある音楽家の家
ご友人と楽器のセッションをすることも多いという防音室。
壁は20cmと厚く、窓は3重構造、床は吸音性のある無垢材で、静かな住宅街の中でも、安心して楽器の演奏ができます。
将来的には自宅で教室も開きたいそうです。
壁紙は音響専門の設計士のアドバイスのもと、音の乱反射を防ぐ効果があるポコポコとしたテクスチャーのものを選択しています。
和のしつらえで心豊かに暮らす、仲間と演奏を楽しむ家。
「グランドピアノが弾ける防音室を造れること」を条件に家探しをされていたオーナーさま。
リビング横に防音室を配置しクリアなサッシで仕切ることで、リビングに溶け込む空間に。
リビングからはグランドピアノが見え、防音室の中も閉塞感はありません。
防音専門業者さんとも密に連携をとり、マンションでも安心して演奏できる防音室が完成しました。
防音室のメリット
防音室は、音漏れを気にすることなく過ごせることが大きなメリット!
大音量での音楽鑑賞や映画鑑賞、楽器演奏なども、防音室があれば時間を気にすることなく楽しめます。
外からの音も遮断するので、好きな趣味の世界にどっぷりはまれます。
読書やプラモデル制作、ジグソーパズルなど集中したいときにもぴったりですね。
在宅ワークなどにも活用できるでしょう。
騒音問題はご近所トラブルにもなりやすいので、それを防げるメリットもあります。
音を苦痛に感じる方にとっては、少しの音でも悩みのタネになってしまうものです。
防音室で音漏れを防げれば、ご近所トラブルの防止にもつながります。
防音室のデメリットと注意点
防音室の主なデメリット3点について、対策とともにご紹介します。
1つ目は、防音室を造るのにコストがかかることです。
床や壁に防音材や吸音材を施し、ドアや窓などの開口部にも防音対策が必要で、総額にするとかなりのコストがかかってしまいます。
費用を少しでも抑えるためには、防音室の目的を明確にすることが大切です。
楽器を演奏するのと子どもの声を響きにくくするのでは、必要な防音性能の程度が異なり、工事内容や費用も変わってきます。
防音室の目的に合わせた防音工事にすることで、費用を調節することができるでしょう。
2つ目は、熱や湿気がこもりやすいことです。
防音室は音漏れを防ぐために、隙間を減らして気密性を高めています。
そのため、夏の暑い日は熱がこもりやすく、同様に湿気もこもりやすいです。
熱や湿気を解消して快適に過ごすためには、換気設備や除湿器などを設置しましょう。
エアコンは壁に穴を開けることになるので、防音性が低下してしまうことに注意してください。
3つ目は、防音材や吸音材を施工した分、部屋が少し狭くなってしまうことです。
そう大きな差ではありませんが、気になる方は防音材の施工を床のみにする、窓やドアのみ防音施工するなど、部分的に防音工事をするといった対策もあります。
防音室で音のトラブルなく趣味を楽しむ!メリットデメリットを知って検討を
防音室は、壁や床に防音材や収音材を施工して音の出入りを抑えた部屋。
外からの音を室内に伝えない、室内の音を外に響かせないという2つの目的があります。
防音室のメリットは音漏れを気にすることなく趣味や自分の時間が過ごせ、騒音トラブルも防げることです。
一方、施工にコストがかかる、熱や湿気がこもりやすい、防音材の分部屋が狭くなるというデメリットがあることにも注意を。
防音室は、音楽鑑賞や楽器演奏、子どもやペットと遊ぶ、仕事に集中するなど、楽しみ方や活用方法はさまざま。
目的によって必要な防音性能の程度が異なり、その費用も異なりますよ。