2024.02.14
1,000万円でリノベーションできる範囲は?予算内に抑えるコツもご紹介
こんにちは!中古住宅仲介・リノベーションを行う不動産会社「しあわせな家」の山田です。
リノベーションを検討されている方にとって、費用は気になるポイントですよね。
予算を決めている方も多いと思いますが、例えば1,000万円の予算ではどのようなリノベーションができるのでしょうか。
そこで今回は、1,000万円でできるリノベーションの範囲についてお話ししていきます。
予算内で抑えるコツやリノベーションで使える補助金などもご紹介しますので、ぜひチェックしてください。
1,000万円でできるリノベーションとは?
例えば、リノベーションの予算を1,000万円とした場合、どのようなリノベーションができるのか、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
費用は業者によって差はありますが、一般的に1,000万円でリノベーションができる範囲についてご紹介します。
マンションのフルリノベーション
マンションをフルリノベーション(スケルトンリフォーム)する場合、広さや築年数にもよりますが、費用は約400万〜1,700万円といわれています。
この場合、間取り変更やキッチンなど水回りの設備交換、壁や床の張り替えなども含まれます。
マンションのフルリノベーションの場合は、費用のポイントとなるのが広さです。
構造に関わる工事が発生しないため、設備のグレード、間取りを作る大工さんの工事と壁紙やフローリング等の内装工事の範囲で費用に幅が出てきます。
一戸建てのフルリノベーション
一戸建てのフルリノベーションは、場合によっては1,000万円以内で行うことが可能です。
一戸建てのフルリノベーション(スケルトンリフォーム)にかかる費用は、約500万〜2,000万円と幅があります。
費用のポイントとなるのが築年数。
築30年ほどの住宅であれば、1,000万円以内でフルリノベーションができる可能性があります。
しかし、築40年以上の物件になると、劣化している箇所の補強や耐震工事、外装の工事が必要なケースも増え、1,000万円を超えることも多くなります。
また、二階建てだと階段を新しくするか、位置変更をするかどうかでも費用は大きく異なります。
同じ位置で階段を古いものから新しいものへ架け替えることで60~150万円です。
間取り変更の為に階段の位置を変更する場合は、2階を支える為に柱や梁の補強が必要な場合があり、新しくする場合よりも費用と工期がかかり、150~300万円です。
内装だけでなく外装や外構(植栽やウッドデッキ)もリノベーションする場合は、1,500万円以上かかることを想定しておいたほうが良いでしょう。
部分的なリノベーション
部分的なリノベーションは、一般的に1,000万円以内で行うことが可能です。
リノベーションのケース別に詳しくご紹介します。
水回りのリノベーション
水回りの設備交換やそれに伴う内装リノベーションは、1,000万円以下で行うことができます。
例えば、キッチンと浴室はそれぞれ約50万〜200万円、トイレと洗面所はそれぞれ約15万〜100万円で行えます。
一般的なグレードの設備であれば、水回りをすべてリノベーションしたとしても、1,000万円以内で収まるでしょう。
間取りの変更
間取りを変更して内装をリノベーションする場合は、リノベーションの内容によって費用が異なります。
まず、間取りの変更は規模にもよりますが、約20万〜350万円。
内装を変更するリノベーションであれば、リビングやダイニングは約15万〜200万円、それ以外の部屋(和室や洋室)や廊下は約20万〜50万円、玄関は約10万〜50万円を想定しておくと良いでしょう。
なお、和室を洋室に変更する場合の費用目安は約25万〜100万円です。
耐震・断熱工事
安心かつ快適に暮らすためには、耐震補強リノベーションや断熱リノベーションを行うのもおすすめです。
築年数や工事の内容によって費用に差がありますが、耐震工事の費用は約25万〜200万円、断熱工事は約20万〜500万円のケースが多いです。
【1,000万円前後】しあわせな家のリノベーション事例
1,000万円前後で叶えた、しあわせな家の素敵なリノベーション事例をご紹介します。
和のしつらえで心豊かに暮らす、仲間と演奏を楽しむ家。
「グランドピアノが入れられる防音室」と「和」を取り入れたいというご希望から実現した「和のしつらえで心豊かに暮らす、仲間と演奏を楽しむ家」。
マストの条件だった防音室は、既存の洋室1部屋を活用。
1つの洋室を斜めの壁で隔て、防音室と書斎の2つの空間をつくりました。
また、既存の対面キッチンは、あえての壁付けキッチンに変更することで、LDKのスペースを最大限に活かし、広々としたリビングに生まれ変わっています。
※リノベーション費用 約1,000万円は、他社施工の防音室を除く
こだわりの建具やインテリアもふんだんに取り入れ、唯一無二の素敵なお部屋に仕上がりました。
住んでみてどうですか?との問いに、「すごくいいですよ、使いやすい、納得の仕上がりです。立地も建物もいい物件に決められたし、希望どおりのイメージにできました」と、嬉しいお言葉をくださいました。
戸建てだからできること。大胆な配置転換で理想を叶える。
お子さんの誕生をきっかけに新しい住まいを探し始めたIさんご家族。
今までの生活環境を保つことを最優先に近場で戸建てを購入し、リノベーションに踏み切りました。
Iさんご家族のリノベーションでは、既存の間取りを大胆に変更!
キッチンスペースは、元々あった場所から真反対の位置へ移動。
和室はなくしてLDKとつなげ、広々としたLDK空間を叶えました。
2階にあったクローゼットは防音室にリノベーションし、趣味を思い切り楽しめるスペースも。
画一化した新築とは異なり、より自分たちオリジナルな家を叶えやすいリノベーション。
「新築を建てられる予算があったら、中古戸建+リノベで家の中身にお金をかけて、二つと無いオリジナルな家をつくる方がいいなって、自分たちの家を手に入れた今、改めて実感しています。」とお話ししてくださいました。
リノベのひきだしPart.1 プロのノウハウを詰め込んだ住まい事例をご紹介!
しあわせな家代表・山田家のリノベーション事例。
築11年のRC造戸建を購入し、プロならではのノウハウと新しい素材や試みを詰め込んだ実験的なお部屋です。
テレビ裏や洗面台回りなどの収納は、既製品ではなく造作。
LDK奥の勉強スペース「かまくら」は、R型だった壁をくり抜いて造作しています。
オーダーメイドの建具も採用するなど、約1,000万円という予算の中で、既製品に留まらないこだわりを詰め込んだリノベーションを実現しています。
こちらのお部屋は、モデルルームとしてもご見学いただけます。
1,000万円でリノベーションをするときのポイント
リノベーションの予算を1,000万円と決めて予算内で抑えたい場合は、設備や素材のグレードを落とすことも考えましょう。
設備や素材は、ものによって費用が大きく異なります。
ご自身にとって優先度が低い部分の設備は、一つ下のグレードでも充分に感じるかもしれません。
必要な機能を見極め、費用をかける箇所・かけない箇所を明確にすることで、費用を抑えることができます。
また、工事の内容に優先順位をつけるのもおすすめです。
予算を超えてしまいそうな場合は、絶対にリノベーションを行いたい箇所を優先すると良いでしょう。
優先順位が低い箇所は、自分たちでDIYするという方法もあります。
壁の塗装やタイルを貼るなど、簡単な工事であれば自分たちで行うことも可能です。
株式会社しあわせな家の横浜オフィスにはDIYルームがあり、漆喰や壁の塗装・タイル貼り等のDIYの事前練習を行うこともできますよ。
まずは、優先順位を決めた上で施工業者と相談するのがおすすめです。
予算と希望を相談することで、予算内に収めながらも満足のいくリノベーションが叶うでしょう。
リノベーションで費用を抑えるコツについては、下記コラムでもご紹介していますので、あわせてご覧ください。
リノベーション費用を抑える方法を解説!費用の相場や項目もご紹介
リノベーションはリフォームローンや補助金が使える可能性も!
リノベーションにかかる費用は、リフォームローンや補助金を使うことで支払いの負担を軽減できる場合があります。
リフォームローン
リフォームローンとは、リノベーションやリフォームをする際に利用できるローンのこと。
主に1,000万円以下の小・中規模のリノベーションで利用される「無担保型」と、1,000万円以上の大規模なリノベーションで利用される「有担保設定型」があります。
無担保型は金利が高めですが、審査に通りやすいのが特徴。
一方、有担保設定型は金利は低いものの、審査が厳しいという特徴があります。
リノベーションはしたいけど支払いが不安という方は、リフォームローンの利用も検討してみましょう。
リノベーションで使える補助金
国や自治体では、リノベーション工事に利用できるさまざまな補助金制度を用意しています。
例えば、手すりの設置や段差の解消などバリアフリーを目的としたリノベーションでは、「介護保険の住宅改修支援制度」や自治体の補助金を使用できます。
また、断熱工事や省エネ建材を使用したリノベーションであれば、「断熱リフォーム支援事業」や「次世代省エネ建材実証支援事業」と、工事の内容によってさまざまな補助金が用意されています。
加えて「住宅省エネキャンペーン2024年」も断熱リフォーム・省エネ設備が対象のリフォーム補助金。
国土交通省、経済産業省、環境省の3省が連携して実施しています。
しあわせな家のお客様では、こちらの補助金の利用が一番多いです。
年度によって対象製品や補助額などは変わりますが、長く継続している補助金制度。
株式会社しあわせな家も事業所登録しておりますので、リノベーションで補助金の利用を考えている方は、お気軽にご相談ください。
各自治体でもリノベーションで使える補助金を用意している場合もあるので、お住いの自治体のホームページで確認してみてくださいね。
1,000万円でリノベーションは可能!費用を抑えるコツも知っておこう
費用は業者によって差はありますが、「マンションのフルリノベーション」「築30年以内の一戸建てのフルリノベーション」「部分的なリノベーション(水回り、間取り変更など)」「耐震・断熱工事」などのリノベーションが予算1,000万円で検討できます。
リノベーションの費用を予算内で抑えたい場合は、設備や素材のグレードを落とすことも考えましょう。
工事の内容に優先順位をつけて、絶対にリノベーションを行いたい箇所を優先することで、予算内に収めながらも満足のいくリノベーションを叶えられます。
リノベーション費用を抑えるには、補助金やリフォームローンを活用するのもおすすめです。
リノベーションのコツを抑えて、希望の住まいづくりに取り組みましょう。