2021.08.05
リノベーションで後悔しがちなポイントは?失敗しないためのコツをご紹介
こんにちは。中古住宅仲介・リノベーションを行う不動産会社「しあわせな家」の高田です。
大切な住まいのリノベーションは後悔や失敗なく進めたいもの。
簡単に「失敗したからやり直そう!」というわけにもいかないですよね。
そこで今回は「リノベーションでここに後悔した!」というポイントをご紹介します。
後悔の声が多い点や失敗しやすい点を事前に把握し、失敗のないリノベーションのヒントにしてください。
リノベーションで失敗・後悔しないためのコツもあわせてお伝えします。
リノベーションで多い後悔ポイントをチェック!
理想のリノベーションを叶えるためにも、「後悔している」「失敗した」という意見も知っておきたいですよね。
費用、間取り、構造、業者選びなど、それぞれの場合においての後悔ポイントをご紹介します。
費用についての後悔
- デザインにこだわりすぎて当初の予算を大きく超えてしまった
- 建物が思ったより劣化していて、予想外の補修費用がかかった
- 工事費以外にかかる諸費用が予想以上に高かった
- リノベーションの工期が遅れて、仮住まい費用が高くついた
- 予算を重視してプランニングしたら希望のリノベーションができなかった
リノベーションは大きな費用がかかるものなので、「予算オーバーしてしまった」という後悔は多いです。
ただし予算を気にするあまり希望のリノベーションができなかったという声もあるため、どこに費用をかけてどこの費用を抑えるかという優先順位も大切ですね。
また、リノベーション工事費用だけに目が行きがちですが、契約や手続きに関わる手数料関係、引っ越し費用や家具の購入費、税金など工事費以外の「諸費用」と呼ばれる費用についてもしっかり把握しておきましょう。
追加工事が必要になる、工期が伸びて仮住まいの家賃が余計にかかるなど、想定外の追加費用が必要になることもあります。
できるだけ余裕を持った資金計画を立てたいものです。
間取りについての後悔
- 吹き抜けのリビングにしたら冷暖房効率が悪くなった
- リビングを2階にしたら階段の上り下りが思った以上に大変だった
- トイレの位置を移動したらリビングに水音が聞こえて恥ずかしい
- 排水管の水音が寝室に響いて目が覚めてしまう
- 収納スペースをもっとたくさん作ればよかった
- キッチンから洗面所への導線が悪く家事がしにくくなってしまった
希望の間取りにしたものの、実際に暮らし始めたら不満点が出てくるというのはよくあること。
実際に暮らしてみて初めて気づいたという方も多いようです。
そうならないためにも事前にそういった例はないか確認してみたり、周りのリノベーション・新築をした方に聞いてみたり、リサーチしてみるのも良いでしょう。
デザインについての後悔
- 部屋の雰囲気が変わって使っていた家具が合わなくなった
- 流行のデザインにしたら飽きてしまった
- 個性的な家にしたら、売却時に売りづらくなってしまった
自分の希望のデザインを反映できるのがリノベーションのメリットでもありますが、飽きてしまった、手放す際に売却しづらくなってしまったという後悔の声も。
長く暮らすのであれば、段差が少ない・移動が辛くないなど、老後に暮らしやすいデザインかどうかも考える必要があるかもしれませんね。
建物の構造やマンションの管理規約による後悔
- 2部屋をつなげたかったが間の壁が抜けない壁だった
- マンションのベランダのリノベーションができなかった
- マンションの床材を変えたかったが、管理規約で禁止されていた
建物によっては、すべて希望通りのリノベーションができるとは限りません。
建物を支える役割を持つ柱や壁は取り除けませんので、そういった柱や壁を抜くことになるリノベーションはできません。
「1階は間仕切りのないワンフロアにしたい」という希望などは、構造上可能かどうか確認が必要です。
また、マンションでは自分が所有する室内の「専有部分」のみリノベーションが可能です。
ベランダや玄関ドア、窓などは「共用部分」としてリノベーションはNG。
リノベーションが可能な範囲はマンションの管理規約によって制限されていて、「防音性の確保のため床材は絨毯のみとする」などの制限がある場合もあります。
リノベーションでできること・できないことについては、以下のコラムでも詳しくご紹介しています。
あわせて参考にしてみてくださいね。
リノベーションでできること・できないことは?戸建てとマンションで確認!
業者についての後悔
- 業者とセンスが合わず、イメージ通りの仕上がりにならなかった
- 担当者との相性が悪く、イメージの共有に時間がかかった
- 希望のデザインや工法ができなかった
リノベーションは業者や担当者と二人三脚で進めていくもの。
希望のイメージをしっかり共有できないと、理想通りの仕上がりにはなりません。
そのためにも複数の業者で比較するなど、業者選びも重要です。
後悔のないリノベーションをするためのコツとは
リノベーションは工事が終わったあとに後悔しても、すぐにやり直すというわけにはいきません。
後悔のないリノベーションをするためには、こんな点を考慮して進めましょう。
優先順位を明確にする
予算の上限は必ずあるので、すべての希望を実現するのは難しいもの。
そこで、希望をリストアップしたらその中で優先順位を考えてみましょう。
絶対譲れないもの、優先順位の高いものから順に取り入れることで、妥協してもいいものは削る・グレードを下げるなどの判断がしやすくなります。
実際の暮らしや将来を具体的にイメージする
家庭によってライフスタイルや必要な設備、間取りは違います。
「小さい子どもがいるなら2階リビングは危ない?」「子どもが成長したら収納が足りなくなるかも?」「自炊することが多いから食品庫はもっと広くした方が良い?」など、リノベーションした家での生活を具体的にイメージしながらプランを考えてみましょう。
ショールームで設備のサイズや使い勝手を実際に確認してみるのもおすすめですよ。
また、長い目で見て将来住みやすいか、売る可能性があるかも重要です。
将来子どもが成長して家を出た場合の想定や、老後に快適に暮らせそうかという点も考えておくと失敗が少ないでしょう。
売る可能性もあるのなら、市場の需要も考えたデザインを取り入れるなど、対策も必要です。
希望のデザインが可能な物件を選ぶ
中古物件を購入してリノベーションをする場合は、物件選びも大切な要素のひとつ。
立地や環境の条件が叶っていることももちろんですが、希望のリノベーションができる物件(構造)なのかも、確認が必要です。
また、古すぎる物件で経年劣化や損傷が激しい場合、修繕や補強工事に大きな費用がかかることもあります。
専門業者による住宅診断「ホームインスペクション」を受けて、建物の状態を確かめておくと良いでしょう。
信頼のおける業者を見つける
失敗・後悔のないリノベーションにするためには業者選びも大切なポイント。
信頼のおける業者、担当者に依頼することができれば安心感も高いです。
知名度や価格だけで判断するのではなく、業者のホームページで施工実績を確認する、口コミサイトなどでの評判をチェックするのもおすすめ。
希望のリノベーションが可能かどうか、安心して依頼できるかどうかを調べましょう。
問い合わせに素早く対応してくれるかどうか、質問にも細かく丁寧に答えてくれるかなど、担当者との相性も重要です。
リノベーションで後悔しない! ありがちな失敗と防ぐコツを知ろう
「理想の住まいを実現すべくリノベーションをしたのに、実は後悔している」という声は意外に多いです。
予算に関する失敗、デザインや間取りに関する失敗、業者に関する失敗など、さまざまな失敗があります。
事前の情報収集や優先順位付け、新居での生活を具体的にイメージしてのプランニングなど、じっくりシュミレーションや話し合いをしたうえで決めることが大切です。
失敗・後悔しやすいポイントを事前に知ることで、後悔のないリノベーションのヒントにしてくださいね!