2025.12.24

北欧の旅とセミナー講師で話した最後のフレーズ

皆さんこんにちは。リノベーションも得意な不動産会社、株式会社しあわせな家 代表取締役の山田篤です。毎年恒例の年末コラムを書きました。

【過去の年末コラム】
2009年「不動産営業のあるべき姿
2010年「私の役割
2011年「職人の肌感覚
2012年「結論は人間力と3.3倍
2013年「NZの中古住宅売買から学ぶこと
2014年「住まいの幸福度、世界一を目指す!
2015年「中古住宅購入の注意点
2016年「短く!わかりやすく!解説する。リフォームとリノベーションの違い。
2017年「AI時代を見据えた、マイホーム購入成功のカギ
2018年「カリフォルニアの中古住宅売買から学ぶこと
2019年「しあわせな家ってどんな家?」
2020年「中学生に語る、私の仕事
2021年「家を買おうと思ったら、一番に読んで欲しい住宅ローンの話
2022年「潮目が変わった今、自宅をどう売却するか?
2023年「古代と未来の都市に触れ、初心に帰る。~エジプト・ドバイを訪れて~
2024年「再会はパリのアトリエで

今年のタイトルは

「北欧の旅とセミナー講師で話した最後のフレーズ」

4月にデンマークに行って以来、すっかり北欧の魅力にとりつかれてしまった私は、師走のバタバタの中、みんなに迷惑を掛けながらも1週間の旅に出てしまいました。訪問した3つの国の「建物」の写真を中心に、最後は今年の一大イベントであったリフォーム産業フェアの講師で話したフレーズが、このコラムの締めの言葉に相応しいと思い、そのまま記すことにします。最後までどうかお付き合いください。

 

【目次】

  1. スウェーデン ストックホルム
  2. フィンランド ヘルシンキ
  3. エストニア タリン
  4. 本場のサウナ
  5. 3つのクリスマスマーケット
  6. 北欧の旅で感じたこと
  7. セミナー講師で話した最後のフレーズ

 

【1.スウェーデン ストックホルム】

2025年、羽田から直行便が飛ぶようになったアーランダ空港に到着後、バスに乗ってストックホルムの中心地へ。そこで、あえてバスを降り、地下鉄に乗り換えました。


世界一長い美術館と言われる空間が広がります。多くの駅がこのようなアートな空間になっているそうです。出だしから圧巻で、この旅への期待が高まります。

続いて、

ストックホルム市庁舎。1910年頃に建築された建物で、ノーベル賞の記念晩餐会が行われる場所です。

普段は建物内を見学できるのですが、この日はNG。というのも、理由はこれです。

この日は12月10日、ノーベル賞の受賞式でした。狙って行ったわけではないのですが、偶然の産物にしてはラッキーすぎます!

多くの報道陣が待ち構え、

こんな車で道路は封鎖されていました。ちなみに車のほとんどはVOLVO。中国資本になってもスウェーデンの象徴ですね!


ノーベル賞受賞者が宿泊する1874年築、グランド・ホテル・ストックホルム。夜に通った時は警備員だらけで、とても撮影はできませんでした。

 

続いて、

建物内をじっくりと見学できたストックホルム宮殿。

13世紀にこの地に建築がされ、様々な困難を乗り越え18世紀には今のカタチになったそうです。室内の写真を紹介します。


ここは観光地でありながら、今も使われている公式の王宮です。


とっても素敵なこの場所は、こんな風に使われているそうです↓

ここで2つの写真を比較してみます。

昨年訪れたベルサイユ宮殿の鏡の間↓

こちらがストックホルム宮殿↓

豪華さは違えど、設計はそっくりでした。

 

続いて、3つの写真を紹介します。

旧市街ガムラスタン地区。クリスマスシーズンのため街中が装飾されています。

ハイブランドのお店が建ち並ぶビルガー・ヤールスガタン。

電動キックボードが日本の数倍は走っています。

Nobel Week Lightsと称して、街中が美しくライトアップされていました。

続いて、

宿泊したホテルの窓。

この厚み↓


ちょっと写真が下手ですが、150mmはあります。ガラスは2枚ですが、空気層が100mm以上、冬場は氷点下が当たり前のエリアですが、建物内はどこも暖かでした。

 

【2.フィンランド ヘルシンキ】

船でヘルシンキに移動しました。

最初に目に飛び込んできたのはこれ。

不動産会社です!

フィンランドの国土は日本の90%くらいなのに、人口は約500万人!

当然、家も大きくなりますね。

この売り物件は敷地面積1346㎡(407.1坪)、建物面積239㎡(72.2坪)。
ベッドルームが6部屋あり、価格は629,000ユーロ。1ユーロ180円計算で113,220,000円です。おもしろいのは単価が出ており、㎡あたり2631.8ユーロとあります。日本では土地の大きさに対して坪単価を表すことがほとんどですが、この国では建物の大きさに対して単価を表すようです。なるほど!

(過去コラム、他の国の不動産会社の話はコチラから)

 

続いて、

日本から予約をして訪れた、今回の旅で一番楽しみにしていた場所です。20世紀を代表する建築家アルヴァ・アアルトの作品、レストランサヴォイ。ここは内装だけを手掛けたそうですが1937年のものです。

日本橋髙島屋のエレベーターとほぼ同年代、手動でドアを開けます。

室内はたくさんのお客様が居たので、人が写らないように雰囲気のみ撮影。

バルコニ―部分に屋根をかけた眺めの良いテーブル席で、想像以上にハイレベルな料理をいただきました。

トイレはこんな感じ。

 

続いて、

サヴォイの近くにある「アカデミア書店」1966年頃の作品です。

ここも人が多く、こんな写真でスミマセン。

2階には日本人に大人気の「カフェアアルト」があります。

ヤコブセンのアリンコチェアが並んでいました。映画「かもめ食堂」のロケ地だそうです。日本にも今年の8月、新丸ビルの4階にオープンしたようです。

 

ヘルシンキも街中がクリスマスモード。本当に美しい!

 

【3.エストニア タリン】

自分の人生に、まさかバルト三国を訪れる日がくるなんて想像もしていなかったのですが、少しだけロシアを感じる、素敵な街でした。


世界文化遺産に指定されています。

同じ建物で継続して営業する中ではヨーロッパ最古の薬局。

600年以上続いています。

天井の木材がカワイイ、素敵な空間でした。

タリンにはわずか5時間程の滞在でしたが、ゆっくりと再訪したいと思わせてくれました。

 

【4.本場のサウナ】

北欧と言えばサウナ!私も大好きです。

そのまま海にダイブ!みたいなところには行けませんでしたが、ヘルシンキ、ストックホルム両方のホテルに備わっていましたので、しっかりと堪能して参りました。

 

まずはこの写真。

どこがサウナ?

正解は観覧車の中に2つ色の違う箱が、これがサウナです。

わかりますか?これは衝撃的です。ヘルシンキの港にありました。

 

ヘルシンキのホテルのサウナは人がいっぱいで撮影はできませんでした。当然のようにロウリュウがあり、地元っぽい人に「Water OK?」と聞かれたので、マナーは日本と一緒でした笑

 

続いて、

ストックホルムのホテルのサウナ。ここはガラガラだったので撮影できました。

ヘルシンキもそうでしたが、「サウナ」「シャワー」「プール」「プールサイドにくつろぎの場」が基本のようです。プールは男女一緒、水着着用が基本ですが、仕切りがありプールに行かないことができる設計になっている為、サウナとシャワーだけなら裸でOKです。

スウェーデンTYLO社製のサウナストーブでした。日本でも人気ですね!

ある程度の時間が経つと自動的にサウナがオフになるようです。サウナ内がだんだん寒くなってきたので気が付きましたが、自分でスイッチを押すのは初めての経験でした。プールの温度は水風呂ほど冷たくはないので、水風呂好きには物足りないかもしれませんが、ゆったりとした空間で、心から癒されました。

 

【5.3つのクリスマスマーケット】

この時期のヨーロッパはクリスマスマーケットで賑わいますね。3つの国、それぞれのクリスマスマーケットを訪れました。

ストックホルム、ガムラスタン地区のクリスマスマーケット

ヘルシンキ、元老院広場のクリスマスマーケット

タリン、市庁舎広場のクリスマスマーケット

個人的には、タリンが最も美しく居心地が良かったです。

それぞれのマーケットで、ひとつずつ購入しました↓
部屋に飾って大満足!

 

【6.北欧の旅の感想】

1週間の滞在中、一度も太陽を見ることはできませんでした。これはキツイ。。。毎朝1分ほどの太陽を浴びてセラトニンを確保している私にとって、冬の北欧はちょっと厳しかったです。

最終日のストックホルムの写真です↓

少しだけ青空を見ることができましたが、この時間以外はすべて、どんよりとした厚い雲に覆われていました。日の出は午前9時、日の入りは15時とわずか6時間ほどしか明るくならない暮らしをしていると、スウェーデンハウスのような黄色や赤の鮮やかな色合いの外壁を使いたくなる気持ちがわかりました。街中がライトアップされているのも同じ理由からでしょう。

続いて、

聞いてはいましたが、物価は想像以上でした。

ストックホルムで食べたシナモンロール

1個2,000円!

今、スウェーデンでバズっているハンバーガショップ


ペプシ・ポテト・ハンバーガーの1セット=3,000円!

500ccほどの水のペットボトルが300円くらいと、どうしてこんな物価で暮らせるのか?疑問に思うほどでした。でも、高負担高福祉、国民負担率が50%を超えるものの、手厚い社会保障が約束されているので、基本、貯金をしない暮らしをしているようです。幸福度も世界トップクラスなので、この国の仕組みが正解なのかもしれません。

フィンランドで聞いた話ですが、交通違反の罰金は年収に応じて変わるそうです。某大手企業の社長さんが20kmの速度オーバーをして支払った罰金は、なんと500万円だそうです。収入に応じた負担をする国、ここまで徹底しているのはスゴイことですね。

とは言え、こんな事はどうでもイイと思えるほど、北欧の街は魅力的です!この魅力はどこから来るのか?具体的に考えてみました。

たどり着いた答えは2つ。

①街全体に包み込まれるような居心地の良さ

高校野球で例えると、誰か一人のスーパースターが居てその人を中心に甲子園に行くのではなく、飛び抜けた選手は居ないものの全体がまとまっていてチームワークで甲子園に行くという感じです。主張が強い、個性的な建物は無くてイイ。全体が美しくまとまっていて「街全体に包み込まれるような居心地の良さ」を感じられました。

 

②道路が建物を美しく彩る

路面電車が走る大通りと人が歩く小道。上の写真からもわかると思いますが、広い道路と狭い道路のバランスが絶妙です!

築100年以上が経っている建物が存する道路も広いということは、本格的に自動車が普及する前からこの広さで都市計画をしたということですよね。これがスゴイ!除雪した雪の置き場が必要なことや、日本に比べて収用が容易なことも影響しているようですが「道路が建物を美しく彩る」ここが絶妙に感じられました。

次は春か夏に訪れようと思います!

 

【7.セミナー講師で話した最後のフレーズ】

ここまで読んでいただき有難うございます。ここでガラっと話が変わり、最後の章は弊社と私の話にします。

9月にビックサイトで行われたリフォーム産業フェアで50分間のセミナー講師をしました。

弊社の技術営業について、その仕組みを解説しました。有料のセミナーだったので本当に聞いてくださる人がいるのか心配でしたが、60名以上の方に参加していただきました。

満足していただけた?心配で仕方ありませんでしたが、ものすごい時間をかけて準備をし、心を込めて話をした結果、セミナー終了後はこんなことに。

10名以上の方が名刺交換の列をつくってくれました。人生で初!かもしれませんが、一人の方からは握手を求められました笑

リフォーム産業フェアは一般の方は入場できないので、プロの方から弊社の技術営業が評価されたものと解釈しました。本当に嬉しかったです。このセミナーで最後に話をした一節を、このコラムの最後のフレーズにしようと思います。今の私、今の弊社を、端的にあらわしています。

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ここにきてお客様との関係だけでなく、社内も、蝶々結びのように柔らかく、それでいて、しっかりと結びついた感じになってきました。
この17年間、周り道にいろんなことを教わり、ようやく立ちあがったという感じですが、あの頃と違って、スタッフのみんなと私の空が一つになって、一緒に走っているなと感じています。もしかしたら、スタッフのみんなとだけでなく、本当の私というか、自分自身の心とも一緒に走ることができているのかもしれません。
うまく表現できませんが、人間って自分の心と自分の行動が一致しないことって結構あると思うのですが、ようやくこれが一緒になったという手応えです。売上が順調なことよりも、この事の方が私にとって嬉しいことだなと思う今日この頃です。

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それでは最後にいつものフレーズを。

未来が楽しみで仕方ありません。

頑張ります!

2025年12月吉日 代表取締役 山田 篤

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