2024.04.23

マンションに防音室を設置できる?工事費用目安や注意点も

こんにちは!中古住宅仲介・リノベーションを行う不動産会社「しあわせな家」の山田です。

 

ピアノなど楽器演奏が趣味の方にとって、自宅が好きなタイミングで演奏できる環境は憧れますよね。

しかし、楽器演奏は防音対策が必須。

特にマンションなどの集合住宅は、防音室の設置なども検討する必要があるでしょう。

 

そこで今回は、マンションの防音室についてお話ししていきます。

防音室の性能や工事費用、注意点などもご紹介しますので、ぜひチェックしてくださいね!

防音室

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マンションに防音室を設置するなら目的に合わせよう

防音室とは、壁や床に防音材や吸音材を施工することで、音が出入りしたり響いたりするのを遮断する部屋のこと。

防音室であれば、楽器演奏や音楽鑑賞、シアタールームなど、大きな音が発生しても、他の部屋や近隣の住宅に音が響く心配がありません。

 

マンションでも、リノベーションして防音室を設置することは可能です。

防音室と一口に言っても、使用用途によって必要な防音室の性能は異なります。

 

防音室の壁や建具の防音・遮音性能を示す指標には、「D値(Dr値)」というものがあり、次のような等級があります。

遮音等級 音の聞こえ方(ピアノ等の大きい音)
D-65 通常では聞こえない
D-60 ほとんど聞こえない
D-55 かすかに聞こえる
D-50 小さく聞こえる
D-45 かなり聞こえる
D-40 曲がはっきり分かる
D-35 よく聞こえる
D-30 大変よく聞こえる
D-25 うるさい
D-20 かなりうるさい
D-15 大変うるさい

音の大きさを表す単位でdb(デシベル)があります。

例えば、防音室の内部の音が100dbだった場合、その防音室の遮音等級がD-40であれば、100−40で防音室の外で聞こえる音の大きさは60dbということになります。

このように、D値が大きければ大きいほど、防音室の遮音性能が優れているということになるのです。

 

そのため、防音室の使用用途によって、必要になる防音室の遮音等級は変わります。

例えば、大きな音や振動を発するドラムなどの打楽器は、部屋の壁や天井、窓などすべての防音効果を高め、D-65以上にする必要があります。

ピアノはD-55以上が必要だといわれており、既存の壁に固定式の遮音壁を取り付けるリノベーション方法が一般的。

 

また、大音量で音楽や映画を楽しみたいという場合は、D-60〜D-70が必要とされていて、ドアやサッシを二重にするなどの工事を行います。

 

防音室については下記コラムでもご紹介しています。

あわせてご覧ください。

防音室とは?メリット・デメリットや注意点も解説

 

しあわせな家でも、防音室を手がけた事例がありますよ!

 

和のしつらえで心豊かに暮らす、仲間と演奏を楽しむ家。

ピアノをひく男性

家を購入する上で大前提にあった条件が、「グランドピアノが入れられる防音室がつくれる家」だったオーナー様。

防音室をつくる際は、専門業者と連携して工事にあたりました。

 

防音室はクリアなサッシで仕切ることで、リビングから美しいグランドピアノを眺めることができるように。

防音室にありがちな閉塞感もなく、広々と開放感のある空間になっています。

 

防音室専用の二重構造のサッシや換気システムを採用することで、防音室のドアを閉めるとほとんど中の音は聞こえない、本格的な防音室が完成しました。

 

マンションに防音室を設置するときの工事費用目安

マンションをリノベーションして防音室を設置する際の工事費用は、D値と既存面積によって異なります。

 

例えば、鉄筋コンクリート造(RC造)のマンションにD-65〜D-70の防音室を設置する場合の工事費用の目安は、次のとおりです。

  • 既存面積 3畳:約280万円
  • 既存面積 4畳:約330万円
  • 既存面積 5畳:約360万円
  • 既存面積 6畳:約390万円
  • 既存面積 7畳:約420万円
  • 既存面積 8畳:約440万円

 

なお、工事費用は防音室の形状や使用する建具の種類などによっても変わってきます。

まずは見積もりをとると良いでしょう。

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マンションに防音室を設置するときの注意点

マンション

マンションをリノベーションして防音室を設ける場合は、工事の前に必ずマンション管理規約を確認しましょう。

 

分譲マンションの場合、専有部分以外はリノベーションをできません。

 

また、グランドピアノ等の重い楽器を設置する重量も考慮が必要です。

まずはマンションの管理組合に確認してみてください。

 

そして、マンションをリノベーションする前に、近隣の住宅に挨拶をしておくと良いでしょう。

工事中は大きな音や建材の搬入などで、ほかの入居者に迷惑をかけてしまうことになります。

トラブルを避けるためにも、一言挨拶をしておくなど配慮することが大切です。

 

 

マンションに防音室を設置して理想の暮らしを手に入れよう

防音室とは、壁や床に防音材や吸音材を施工することで、音が出入りしたり響いたりするのを遮断する部屋のこと。

マンションでも、リノベーションして防音室を設置することは可能です。

 

防音室の壁や建具の防音・遮音性能を示す指標に「D値(Dr値)」というものがあり、値が大きければ大きいほど、防音室の遮音性能が優れています。

ドラムなどの打楽器はD-65以上、ピアノはD-55以上、大音量で音楽や映画を楽しみたいという場合は、D-60〜D-70が必要といわれていますよ。

 

マンションをリノベーションして防音室を設置する際の工事費用は、D値と既存面積によって異なります。

詳細を知りたい場合は、まずは見積もりをとると良いでしょう。

 

マンションに防音室を設置する場合は、工事前にマンション管理規約の確認を忘れずに。

防音室を設置して、音楽や映画を思い切り楽しめる、理想の暮らしを手に入れてくださいね。

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