2021.01.15
小上がり和室のメリット・デメリットは?どんな時に役立つかも解説
こんにちは!中古住宅仲介・リノベーションを行う不動産会社「しあわせな家」の高田です。
「和室は使わないからいらない」と新築で敬遠されていた時代もありましたが、最近は「小上がり和室をつくりたい!」という希望者が増えています。
新築のほか、リノベーションでも検討される方が多数!
今回は、小上がり和室のメリットとデメリットを解説します。
小上がり和室の活用方法や活用シーンについてもご紹介します。
小上がり和室とは?普通の和室と何が違う?
小上がり和室とは、床面をリビングから一段上げて小上がりにした畳スペースのことです。
個室として独立していた従来の和室と違って、リビングの中に取り入れることが多いです。
壁やドアをつけないオープンスペースにしたり、解放可能な間仕切りにしたりと、リビングの一部としても活用できるつくりが特徴。
柔らかな畳にゴロンと横になってくつろぎながらテレビを見たり、キッチンやリビングにいる家族とコミュニケーションをとることもできます。
空間に高低差ができるため奥行きを感じられ、段差が収納スペースになったり、空間をゆるやかに仕切ったりとさまざまなメリットを持っています。
様々なメリットや活用方法があるため、新築時のほか、リノベーション時にも小上がり和室を造りたいという方が増えていますよ!
小上がり和室の4つのメリット
「和室なんているかな?」と迷われている方もいますよね。
小上がり和室なら、こんなメリットがありますよ。
【メリット1】リビングが立体感のある空間になる
フラットな和室ではなく、小上がりにすることで空間に高低差が生まれ、立体的な空間になります。
メリハリのあるオシャレな空間で、どのようなテイストの家にも合うと人気が高いです。
床の高さで空間を自然に区切れるので、壁やドアで囲ってしまうよりも空間を広く感じられます。
【メリット2】収納が増える
段差の部分に収納を造れるのも大きなメリットです。
リビングに収納スペースが大きくアップ!
小上がりの手前は引き出しに、奥ははね上げ式にして、たくさんのものを収納することができます。
【メリット3】横になったり段差に座ったりしてくつろげる
畳にゴロンと横になるほか、段差に腰掛けてくつろぐこともできます。
低い床にペタンと座るよりも目線が高く、テレビが見やすい、キッチンやリビングにいる家族とコミュニケーションがとりやすいなどのメリットがあるでしょう。
また床に座るよりも、座る・立ち上がる際の身体への負担が少ないです。
【メリット4】布団を敷いてベッドのように活用できる
畳の和室なので布団を敷いて寝室として活用するのにも最適。
たとえば足腰が弱くなった高齢者は床に敷いた布団よりもベッドの方が寝起きがしやすいですが、小上がりの段差を利用してベッドのように楽に寝起きができます。
和室の押入れに布団をしまえば、日中はスペースを有効活用もできますよ。
小上がり和室の3つのデメリット
小上がり和室にはデメリットや注意点もあるので、きちんと知って検討しましょう。
【デメリット1】段差があるのでバリアフリーではない
10cm以下の段差はつまづきやすく、逆に高い段差は転落の危険があります。
段差につまづく、段差から落ちるという危険性があるので、高齢者や小さな子どもがいる家庭では注意が必要です。
使い勝手と安全性を考えると、床の高さは35cm前後がおすすめです。
【デメリット2】リビングが狭く見える可能性がある
段差によって空間が仕切られるので、小上がり和室の位置・広さ、間仕切りの有無、リビングの広さ、天井の高さなどによっては圧迫感を感じて、仕切りのないリビングよりは狭く見えてしまう可能性があります。
圧迫感を感じないようにするためには、天井の高さを考慮して段差の高さを決める、間仕切りをなくして空間をつなげるなどの工夫が必要です。
【デメリット3】ロボット掃除機で一度に掃除ができない
段差があるため、便利なロボット掃除機が引っかかってしまうのもデメリットではないでしょうか。
リビングと小上がり和室と2回に分けて使う必要があります。
ただし、小上がり和室は段差があることでリビングのほこりやゴミが入りにくいという特徴もありますよ。
小上がり和室があってよかった!小上がり和室が役立つシーン
さまざまな活用方法がある小上がり和室。
暮らしの中で快適・便利に活用できるシーンをご紹介します。
リビングのリラックススペースとして活用
ゴロンと寝転んでリラックスしてすごせる空間。
リビングの中で横になれるスペースとして活用できます。
フローリングだと背中が痛くなったりなどがありますが、畳なら快適です。
段差があって目線が高くなるので、横になってテレビを見るのにも良いですね。
キッズスペース、子ども部屋として活用
子どもが小さいうちはリビングにつながる部屋に子ども部屋があれば、家事をしながら子どもを見守ることができます。
段差で空間を仕切ることでリビングとは別のスペースになり、おもちゃが散らかっていても気になりづらいでしょう。
また、赤ちゃんのお昼寝やオムツ替えで横になるのも、フローリングと違って畳は柔らかいので安心です。
寝室として活用
間仕切りがあれば寝室として活用するのも良いでしょう。
畳に布団を敷いて日本らしい寝室になります。
高齢者の方も、小上がりの段差を利用して楽に寝起きができます。
客間として活用
来客をもてなしたり泊まってもらったりするスペースとして活用もできます。
独立した和室と違い、来客がいないときにはリビングの一角としておけるので、スペースに無駄がありません。
小上がり和室のメリットを知って暮らしを豊かに!
床面を一段上げて和室スペースをつくる小上がり和室が人気です!
高低差でゆるやかにオシャレに空間を仕切りながらもリビングの開放感はそのまま、畳の柔らかさと香りでリラックスできるスペースに。
畳に横になったり段差に腰かけたりと思い思いのくつろぎ方ができます。
座ったり立ったりする動きも、床より段差の方が身体への負担が少ないですよ。
ただし、段差へつまづく、段差から転落するといった事故には注意。
安全性と同時に、圧迫感を出さないことを考慮しながら床面の高さを考えると良いでしょう。
リビングのくつろぎスペースとして、キッズスペースとして、大容量収納スペースとしてなどさまざまなメリットや活用方法がある小上がり和室。
新築やリノベーションの際にはぜひ検討してみてくださいね。