2024.06.19
気密測定とは?手順やC値の見方、気密性が高いメリットも解説!
こんにちは!中古住宅仲介・リノベーションを行う不動産会社「しあわせな家」の山田です。
心地良い住まいにするには、家の気密性がとても重要になります。
高い気密性が確保できれば、季節を問わず快適に過ごすことができますよ。
家の気密性は、気密測定で調べることができます。
そこで今回は、気密測定についてお話ししていきます。
気密測定の方法や気密性が高い家に住むメリットなどもご紹介しますので、ぜひチェックしてください。
気密測定とは?数値の見方も解説!
そもそも気密性とは、住まいにある隙間の大きさを表す性能値のことをいいます。
気密測定とは、家の隙間の大きさを気密測定器という機械を使って調べることで、気密測定を行うことでその家の気密性がわかります。
気密測定は新築工事はもちろん、リノベーション工事の際も行えます。
タイミングは「断熱工事のあと」と「工事完了後」の2回。
1回目は中間気密測定とよばれ、壁の下地材などを貼る前に行います。
この際に気密性が想定よりも低ければ、隙間を埋めて気密処理をします。
2回目は完成気密測定とよばれ、オーナー様が入居する前に行うものです。
気密性を表すC値とは
家の気密性を表す数値に「C値」があります。
C値は家の隙間の大きさを「㎠/㎡」という単位で表し、数値が小さいほど気密性が高いことを意味します。
なお、気密性にこだわらない一般的な住宅のC値の平均値は9〜10㎠/㎡程度、高気密住宅とうたっている住宅であれば1㎠/㎡以下であることが一般的です。
気密測定の方法
気密測定は気密測定技能者という資格を保有している技術者が、JISで定められた測定方法に則って測定する必要があります。
気密測定の手順は次のとおりです。
- 送風機などの機器を窓辺に設置する
- 住宅の換気口を養生する
- 気密測定器を設置する
- 屋外の風力を確認する
- 窓やドアが閉まっていることを確認する
- 気密測定してC値を算出する
まず、家の窓辺に送風機を設置します。
窓の大きさに決まりはありませんが、小さな窓で行なったほうが隙間から空気が漏れないため測定しやすいとされています。
その後、住宅のすべての換気口を養生テープで塞いで目張りし、気密測定器を設置。
圧力差を測定するホース温度計を養生の隙間から窓の外に出し、隙間周辺をさらに養生して隙間ができないようにします。
送風機のセンサーやホースを本体に接続していきます。
気密測定前には必ず屋外の風力を計測する必要があり、風速3m/s以下でなくてはいけません。
風力が基準値以下であることが確認できたら、家中の開閉可能な窓やドアの施錠を確認し、開いているようであれば施錠します。
そして気密測定器で気密測定を行い、C値を算出します。
C値は次の計算式で算出することができます。
■C値(隙間相当面積)=隙間の合計面積(㎠)÷建物の延べ床面積(㎡)
気密性が高いとなぜ良い?気密性の高い家に住むメリット
気密性が高い家には、次のようにさまざまなメリットがあります。
- 室内の温度差が少なくなる
- 結露が抑制できる
- 光熱費が抑えられる
- 換気効率が上がる
気密性が高い家は、室内の温度差が少なくなるため、夏も冬もどの部屋にいても快適に過ごすことができます。
また、温度差が少なくなることで結露が発生しづらくなり、カビやダニの発生抑制にもつながりますよ。
さらに、気密性が高い家は冷暖房効率がアップするため、光熱費が抑えられるのもうれしいメリット。
隙間が少ないので、冬も省エネ運転で家を暖めることができます。
また、24時間換気による計画換気を効率良く行えるため、換気効率がアップします。
中古住宅を購入してリノベーションする際に気密性を向上することも可能です。
リノベーションする魅力については下記コラムでもご紹介していますので、あわせてご覧ください。
中古住宅を買ってリノベーションしたい!その魅力や費用、注意点を解説!
気密測定とは家の気密性を確認するもの
気密測定とは、家の隙間の大きさを気密測定器という機械を使って調べることで、気密測定を行うことでその家の気密性がわかります。
気密測定は2回行い、1回目は中間気密測定とよばれ、壁の下地材などを貼る前に行います。
2回目は完成気密測定とよばれ、オーナー様が入居する前に行うものです。
家の気密性を表す数値に「C値」があります。
C値は家の隙間の大きさを「㎠/㎡」という単位で表し、数値が小さいほど気密性が高いことを意味します。
気密性にこだわらない一般的な住宅のC値の平均値は9〜10㎠/㎡程度、高気密住宅とうたっている住宅であれば1㎠/㎡以下であることが一般的です。
気密測定は次の手順で行います。
- 送風機などの機器を窓辺に設置する
- 住宅の換気口を養生する
- 気密測定器を設置する
- 屋外の風力を確認する
- 窓やドアが閉まっていることを確認する
- 気密測定してC値を算出する
気密性が高い家には、「室内の温度差が少なくなる」「結露が抑制できる」「光熱費が抑えられる」「換気効率が上がる」など、さまざまなメリットがあります。
中古住宅を購入してリノベーションをする際に、気密性を向上させることも可能です。
気密性の高い家で、快適な暮らしを叶えましょう。