2021.05.31
中古住宅を購入する際の仲介手数料は?計算方法もご紹介!
こんにちは。中古住宅仲介・リノベーションを行う不動産会社「しあわせな家」の高田です。
中古住宅購入の際には、物件購入費用以外にもいろいろな費用がかかります。
そんな費用の中でも、高額になりがちなのが不動産会社へ支払う「仲介手数料」です。
今回は、中古住宅購入時の仲介手数料について解説。
仲介手数料とはどんな費用でいつ支払うのか、いくらくらいになるのかといった基礎知識から、「仲介手数料がかからないケースってある?」「 値引きはできるの?」といった疑問にもお答えします。
「仲介手数料」とはどんな費用? どのタイミングで払うの?
中古住宅購入時の仲介手数料とは、不動産会社を通して不動産を購入したときに、不動産会社へ支払う手数料のこと。
売主から不動産購入を「仲介」してくれたことへの手数料です。
仲介手数料は「成功報酬」で、買主と売主間の不動産売買契約が成立し、無事に購入・引き渡しを受けた場合に発生します。
不動産会社がいろいろな物件を紹介してくれて見て回り、いろいろと手間をかけてくれたとしても、契約が成立しなければ仲介手数料を払う必要はありません。
支払いのタイミングは不動産会社によりますが、主に2つのケースがあります。
- 物件の引き渡し時に一括で支払う
- 不動産売買契約時と物件引き渡し時の2回に分けて支払う
現金支払いが一般的でしたが、最近では振り込みやクレジットカード、分割払いでの支払いに対応する不動産会社も増えてきているようです。
仲介手数料は高額になりがちなので「支払いのために現金を持ち歩くのは怖い」という方は、支払い方法についてもぜひ確認してみると良いでしょう。
中古住宅を購入する際の仲介手数料はどのくらい?計算方法も解説
仲介手数料の金額については、宅地建物取引業法でその上限額が定められています。
上限の計算式は物件の売買価格によって異なります。
- 200万円以下の部分:売買価格の5%+消費税
- 200万円超400万円以下部分:売買価格の4%+消費税
- 400万円超の部分:売買価格の3%+消費税
実際に計算してみましょう。
【売買価格4,000万円の場合】
- (200万円以下の部分)200万円×5%+消費税=11万円
- (200万円超400万円以下部分)200万円×4%+消費税=8.8万円
- (400万円超の部分)3,600万円×3%+消費税=118.8万円
11万円+8.8万円+118.8万円=138.6万円
売買価格4,000万円の物件の場合、仲介手数料は138.6万円になります。
また、以下の速算式でも求めることができます。
- 売買価格が200万円超400万円以下の場合:売買価格×4%+2万円+消費税
- 売買価格が400万円超の場合:売買価格×3%+6万円+消費税
計算結果は同じです。
【売買価格4,000万円の場合】
4,000万円×3%+6万円+消費税=138.6万円
不動産購入の仲介手数料は売買金額に応じて金額の上限が決まるため、不動産の売買価格が高額になるほど仲介手数料も高額になります。
「思っていた以上に高額だ!」と感じた方もいるのではないでしょうか。
中古住宅購入の仲介手数料がかからない場合や安くなることはある?
仲介手数料は不動産会社を通して(仲介してもらって)購入した場合にかかる費用です。
そのため、不動産会社の仲介を受けずに物件購入をした場合には仲介手数料はかかりません。
具体的にはこんなケースです。
- 不動産会社を通さず、個人売主から直接不動産を購入する
- 不動産会社の持ち物件を購入する
ただし、不動産会社を通さずに個人間で取引した場合、なにかトラブルが起こったときには自分で対応しなくてはいけないというリスクがあります。
また、不動産会社から直接物件を購入した場合も「仲介」ではないので仲介手数料はかかりません。
この場合、個人間取引では物件価格に消費税はかかりませんが、会社からの購入の場合は物件価格にも消費税がかかってしまうことを覚えておきましょう。
仲介手数料で定められているのは上限金額で、下限の決まりはありません。
多くの不動産会社では上限額を仲介手数料の金額として請求をしていますので、値引きの相談をすること自体は可能です。
中古住宅購入の仲介手数料について知っておこう
中古住宅購入時の仲介手数料とは、不動産会社を通して物件を購入したとき、不動産会社に支払う手数料です。
成功報酬のため、売買契約が無事に成立したときに支払いが発生します。
仲介手数料は宅地建物取引業法で上限金額が定められており、売買価格が高いほど高額になります。
不動産会社を通さない個人間の取引や、不動産会社の持ち物件を直接購入するケースでは仲介手数料はかかりません。
事前に想定しておき、資金計画はしっかり立てましょう。