2016.11.13
音を奏でる家~築9年の戸建をリノベーション~
音を奏でる家
築9年の中古戸建を購入したF様。 奥様はインテリア関係にお勤めで、ご主人様はトランペット奏者。 賃貸にお住まいの時は近くの防音室を借り、そこで練習や生徒さんを教えていたそうです。 自宅を購入するなら、「防音室を作りたい!」それがF様の当初からのご希望でした。
『防音室』 これで気兼ねなく演奏を楽しめます。
6帖の洋室 (before)
床材は無垢のシルバーパインを使用しました。(after)
防音室は、部屋の中にもう一回り小さい部屋を造るような構造になっています。 そのため壁はこんなに厚くなります。
続いて『LDK』
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売主様が丁寧に住まわれていたことが伺えます。
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さわやかなブルーがアクセントに。奥様のセンスが光ります。
小さなプロカメラマンが現れました笑
元々、新築と見紛うくらい綺麗な状態でしたが、 床材を無垢のカバザクラに張り替え、 クロス交換とDIYで黒板塗装を取り入れました。
次は『キッチン』。
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キッチンの設備は既存のままです。 カップボードはIKEAの商品を施主支給して頂きました。 床材はテラコッタタイル風のフロアタイルを使用しています。 コンロ周りのレンガの壁紙はF様のDIYです。
『洗面台』
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『トイレ』
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『玄関』
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『寝室』
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マンションから戸建にシフトチェンジ
F様は当初、リノベーション前提でマンションを探されておりました。 ただ、ご主人様の職業柄、防音室は欠かせず、また将来的には「自宅で教室を開きたい」というご希望もありました。 マンションでは規約上、楽器等の教室を開くことを禁止しているところが多いため 「それでは、視野を広げて戸建ても見てみましょう」となり、この物件に出会うことができました。
築古+フルリノベーションだけが答えじゃない
画一的な住宅に満足できず、自分好みの空間にしたいという方は多いと思います。 すると、リフォーム費用を確保するために「(安い)築古を買ってフルリノベーションしよう」と思いがちですが、それだけが選択肢ではありません。 築浅で画一的な物件でも、ポイントを押さえて手を加えることで、 自分の好きが詰まった「注文住宅」のような空間に変えることができます。 それは、百聞は一見にしかず。F様が実現してくださっていますね^^
後悔しない物件購入をするには 「自分たちにとって何が重要なのか」を自分たちが理解すること、が大切だと思います。 F様にとっては、
①楽器を気兼ねなく演奏できる環境が整っていること
②将来、自宅で教室を開ける環境が整っていること
③予算内で、自分好みの空間に仕上げること
これらが物件を購入する上で欠かせない条件でした。 今回出会った物件は戸建なので①②は満たせますし、構造や設備の状態も大変良いことから、表層のリフォームに予算を集中投下することができ③も満たすことができました。 もし物件探しに迷走してしまったら… 改めて自分たちにとって何が重要なのか、 どんな暮らしを心地よいと思えるのか、じっくり振り返ってみると良いかも知れません。 最後に 内覧中の様子です♡
スタートとゴールは全く異なりましたが、結果、大満足して頂きました。 竣工後1ヵ月の訪問時には「まだまだ手を入れたいところが沢山あるんです~」と満面の笑みで仰っておりました。これからどんどん家を素敵に育てていくことでしょう。 F様に住んでもらえたお家も喜んでいると思います。ありがとうございました。