2021.03.24

中古住宅のホームインスペクションについて解説!注意点もご紹介

こんにちは。中古住宅仲介・リノベーションを行う不動産会社「しあわせな家」の高田です。

 

中古住宅を購入するならぜひ行ってほしいのがホームインスペクションです。

住宅の状態を専門家にチェックしてもらうことで、安心して中古住宅の購入ができます!

 

今回は、中古住宅のホームインスペクションについて解説。

ホームインスペクションって何? 何のためにするの? といった基本から、ホームインスペクションを行うメリット・デメリット、依頼する際の注意点などをご紹介します。

住宅診断

 

 

中古住宅購入時のホームインスペクションとは?

ホームインスペクションとは、建築士やホームインスペクターなど住宅の専門家が行う住宅診断です。

住宅の外壁や基礎、内装、設備など建物状態を確認し、客観的な視点で診断します。

不具合はないか、劣化状態はどの程度か、補修が必要な個所やその時期などをアドバイスしてくれます。

 

中古住宅は新築住宅と違って築年数なりの劣化や老朽化があって当然です。

しかし、購入希望者がその状態を正しく判断できるわけではありません。

購入の検討段階でホームインスペクションを依頼して中古住宅の状態を正しく把握することで、購入するかどうかの判断材料にできますし、入居後の予期せぬ不具合を避けることができるでしょう。

 

国土交通省が2013年に出した「既存住宅インスペクション・ガイドライン」では、以下のような点を重点的にチェックするように定めています。

 

  • 構造に蟻害、腐朽・腐食や傾斜、躯体のひび割れ・欠損など、耐力上の安全性影響がある問題がないかどうか
  • 雨漏りや水漏れなどの発生、またはその可能性がないかどうか
  • 給排水設備や換気設備などに日常生活に支障がでるような劣化がないかどうか

 

ホームインスペクションは住宅診断の専門会社や、資格を持つ専門家が在籍する設計事務所などへ依頼して行います。

細かい内容にもよりますが、費用は5~10万円程度が相場です。

 

2018年に改正された宅地建物取引業法では、宅建業者に対して中古住宅仲介時のホームインスペクションに関する説明義務が追加されました。

法改正で追加となった項目は以下の3点です。

 

  • 宅建業者は売主や買主にホームインスペクションについて説明し、希望があれば業者を紹介する
  • ホームインスペクションを行った場合はその結果を説明する
  • ホームインスペクションの結果を書面で交付する

 

この法改正がされる前から、任意でのホームインスペクションは行われていました。

ホームインスペクションに関する説明を義務化することで、ホームインスペクションの利用を促し、中古物件取引の安全性を上げて取引を活発化させることを目的としています。

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中古住宅でホームインスペクションをするメリット・デメリット

中古住宅の劣化具合は購入者には確認しきれません。

ホームインスペクションは、中古住宅を専門家にチェックしてもらうことで建物の正しい状態を把握し、安心して購入することができるのが大きなメリット。

 

不具合や欠陥がある建物なら事前に把握することで購入を回避できます。

また、「老朽具合から、いつ頃修繕が必要なる」というアドバイスがあれば、修繕計画も立てやすく、入居後に予想外の修繕費用にびっくり! なんて事態も避けられます。

入居後に雨漏りを見つける、排水管の腐食を見つける、などのトラブルも避けることができるでしょう。

 

ただし、申し込み・調査・報告までに時間がかかってしまうことがデメリット。

調査内容や物件にもよりますが、1週間程度かかるため、人気の物件では調査結果を待っている間に売れてしまう可能性もあるので注意しましょう。

 

また、ホームインスペクションの費用は売主・買主のどちらが負担するか特に決まりはありませんが、買主が負担するケースが多いようです。

自身で費用を負担して診断したけれど、不具合が見つかって購入見送りとなる可能性があるということも知っておきましょう。

 

 

ホームインスペクションを依頼する際の注意点

家の模型とメモ

中古住宅を購入する際にぜひしておきたいホームインスペクションですが、診断自体は任意です。

ホームインスペクションを行いたい場合、物件の所有者である売主の承諾が必要となります。

承諾をとったうえで進めるようにしましょう。

 

また、ホームインスペクションを行う時期は売買契約を結ぶ前がおすすめ。

物件の状態を把握したうえで、購入するかどうかを判断することができるからです。

調査結果が届くまでの時間も考慮に入れて、スケジュールを組みましょう。

 

もちろん、契約後や引き渡し後にホームインスペクションを受けることも可能です。

 

売主や不動産会社が事前に建物状況調査を行っている場合もあります。

その場合でも調査報告書を必ず確認させてもらうようにしましょう。

 

 

安心して中古住宅を購入するためにホームインスペクションをしよう

ホームインスペクションとは住宅の専門家が行う調査です。

住宅の老朽化や劣化具合、不具合、その可能性などを第三者の視点から客観的に診断します。

現在の状況に加え、今後修繕が必要になるであろう部分についても、その時期までアドバイスをしてくれます。

 

専門家が中古住宅の状態を詳しくチェックしてくれるので、安心して購入することができますし、入居後の修繕計画も立てやすくなるでしょう。

依頼・調査・結果報告までには1週間程度の時間がかかるため、人気の物件はその間に売れてしまった! なんてことのないように注意してください。

 

中古物件を安心して取引するためにも、ぜひホームインスペクションを活用してくださいね。

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