2014.04.14
Renon「豊洲プロジェクト」
設計コンセプト
そのまんま
2020年のオリンピックに向けて、今後益々発展することが確実な豊洲エリア。その運河を挟んだ向かいのエリア、枝川2丁目にこのマンションはあります。
築34年。昭和56年6月以前の建物なので旧耐震マンションですが、平成24年に耐震診断が実施されており、現行の基準に合致していることが証明されている物件でした。
59.4㎡の3LDK、内装・設備は34年前のまま。おまけに室内も生活していたそのままの状態。「磨き売り」第二弾はこんな物件でした!
既存間取り
発展の余地を残す
今回の設計は、望月と石田の旧ミサワホームイングコンビに任せました。
「完全に造り込むというよりは、今後の発展を残した仕上げにしよう」
まだ見ぬ買い手の顔を創造し、豊洲の発展と共にこのお部屋を進化させてもらおうという事になりました。
タイトル
「海」「島」など、どうにもインパクトのない面白みに欠ける案の中、ビビッと思いついたのがこれです。
「駕籠(kago)」枝川のお殿様が駕籠の中から豊洲の発展を眺めている感じです。「駕籠」間取り
玄関の土間を広く取りそこが運河のイメージ。その先に約3帖のマルチスペース「駕籠」。
寛ぐ・集う・籠もる。自分だけの特別な空間です。
コダワリ色々
玄関一歩目
マンションの玄関は狭くて暗い。この当たり前を何とかしたくて。
かなりゆったり、光が美しい空間にしました。
6.5mの本棚
壁面いっぱいに本棚を造りました。規則的な長方形ではなく、きちんとデザイン。
TVを壁掛けできるようにしました。ポイントは宙に浮いていること。
洗面所
水周りはできるだけシンプルに。
洗濯機を隠せるようにカーテンレールを設置。ちょっとハンガーを掛けられるようにパイプも設置。
キッチン
シンクとコンロが2列に分かれたⅡ型を採用。
二人で作業できるように、2列の間隔を広めに取りました。
影をデザイン
どうしてもやりたかった「影」のデザイン。
玄関上です。この美しい影はなぜできるのか?
答えは、間隔が少しずつ広がっているからでした。
前回の菊名プロジェクトに続いて、玄関の魔術師(笑)望月がやってくれました!
駕籠
一段上げて、ダイニングテーブルに座る人と目線が合うようにしました。
障子は「ロクタ紙」を採用。ヒマラヤの1000年持つ紙です。
空間の美しさを決めるモノ
駕籠と本棚の下のライン。
どちらも同じ高さに揃っています。この水平ラインが空間を美しく魅せます。
カスタマイズウォール
発展の余地を残した壁。その名もカスタマイズウォール。
塗るか?外国のクロスを張るか?木を張るか?はたまた、しばらくは落書き用の壁にするか?
程好く遊んでいただけるようにしました。
3週間で契約完了
販売開始から3週間で、理想的な買い手に出会い、契約をしていただきました。
想いは伝わり、想いはつながりますね。
今回はかなり尖がったプランに挑戦しましたので、次回はまたガラッと違うイメージで行きます。
既に第三弾がスタートを切っています!
「100人中80人に受け入れられるモノではなく、100人中20人に受け入れられるモノがイイ。」
大手には絶対にできないこのチャレンジ「磨き売り」。今後もご期待ください!