2024.04.29

24歳技術営業のミラノサローネレポート

洗練されたカルチャーに触れて
ミラノサローネ2024/Salone del Mobile.Milano 2024

ミラノサローネ2024

ミラノという街全体がさらに華やかになる日。

熱気のある会場で私が熱狂的になったワンカットをお届けします。

ひとつひとつじっくり見ているとあっという間に時間が経ってしまう。

そんな空間に魅了され続けました。

 

〇奇抜なソファたち
座り心地はもちろん、見た目にもこだわる。

ガラスとファブリックの組み合わせ。

フォルムがステキ

 

〇全てをローに。

空間を広く見せるため、統一感を生み出すためにファニチャーの高さを抑える。

 

〇マテリアルの使い道。
ロープを使って仕切る。

 

ガラスをテーブルの足に。

 

ファブリックでゆるく分断。

 

壁をベロアで覆う。
クロスや塗装では出せない仕上がりに。

 

クロスの代わりにファブリックを。

 

〇オリエンタル文化の頭角

トウを使った造作間仕切り。
その他の家具(チェアなど)にもたくさん使われていました。

 

〇ベージュイエローの空間を。
落ち着いた雰囲気ではあるが、目新しさを追求した。
ベースに色がのっているので、白が映える。
コンクリートブロックをソファに使うといった斬新さも。

 

〇小物の厳選
インテリアの引き立て役の小物。
配置にもこだわりが見られる。

ラグを壁に。

 

〇日本の文化。たたみ。
壁面のアクセントに使うことでスパイスを。

 

〇細かなオサマリ
ひとつの箱に見せるためのキッチン引き出しの一体化。
どこに取っ手ががあるか分かりますか?

 

〇家具と建築の融合
家具は後からでなく、設計時に考えておく。
そうすることで浮いて見えるベッドを実現可能に。
実はベッド中央部に支えがあります。

 

〇動きのある照明
有機的な要素をインテリアに加えてくれます。
インテリアにおいてフロアランプは欠かせません。

 

〇アウトドアファニチャー
アメニモマケズ。カゼニモマケズ。
デザインニモクッセズ。

 

〇私が好きなオレンジ
オレンジを一部に使うのもよし。

ベースに使うのもよし。

 

〇魅せかた
どれだけ良い家具でも魅せ方が下手だとスルー。
空間ディスプレイの大切さが分かります。

 

〇かぐde せんめん
既存の家具に手を加えて洗面ボウルと一体に。
さらに洗面の可能性が広がります。

 

〇ツイタテ
ここにもトウが!
完全に部屋を分けないときにはツイタテの出番です。

 

〇驚愕の加工技術
扉を引くと端に引き残りができず、家具の内側に折りこまれていくようになってました。

 

まさかここが開くとは思えない家具でした。

 

〇原色使い
原色を取り入れる勇気は必要ですが、
思い切った決断は空間を華やかにすること間違いありません。

 

〇私のお気に入りベンチ
今にも動きだしそうなベンチ。
色味、フォルムが芸術的です。

 

〇イタリア家具 poliform
ワードローブが有名だったpoliform。
ミラノサローネの中でも最も入場困難で完全予約制でないと入れないほどの人気ブランド。
人気な理由が分かる空間利用と家具づくりのうまさ。
日本にもっと普及されるのも時間の問題です。

 

フォーリサローネ

街中で開催されているフォーリサローネ。
いろんな試みが奇抜に斬新に展示されていました。
いろんな地区で開催されています。

 

〇模型vs実物!?
模型で作られたものと1:1で作られた実物の両方を展示してしまうという斬新さ。
一気に惹かれて見てしまいました。

 

〇デニム デ チェア
3Dプリンターによりデニムを素材として作られたチェア。

 

〇アクセント目地
奇抜な目地がスタンダードになる日がくる!?

 

食べ物・カルチャー・アパレル

〇本場で食べるイタリア料理
当たり前に本格的で美味。
水とお酒の値段があまり変わらない。

 

〇アパレルカルチャーショップ
オシャレな街ミラノ。
流行しているモノは確実に押さえた上で、オリジナリティのモノを流行らせるチカラがあるように感じました。

 

歴史的芸術・建築

なんといってもゴシック時代のミラノ大聖堂。
フライングバットレス。尖塔。ヴォールト。ステンドグラス。

机上で勉強していた西洋建築が実際に存在していることへの興奮がたまりませんでした。

 

最後の晩餐。
壁画なので、ミラノでしか見られない大芸術。
透視図法を生で感じることに。

 

アーキテクト・インテリア業界で誰もが一度は訪れたいミラノサローネへの視察が決まったのは、2023年12月。

まさか24歳でこのような貴重な機会に巡りあえるとは。。

ワクワクドキドキな視察でした。

 

デザインウィークに多くの人が世界各国からミラノに訪れ、最先端かつファッショナブルなカルチャーに触れ、全世界のカルチャーを発展させていく。

そんな場所に立ち会えたこと。
奇跡だと思い、噛み締めて過ごしたデザインウィークでした。

ミラノサローネで感じた自分なりの7つの気づきです。
大きく集約するとこの7つに辿り着くような気がします。
これらを追求していくことで人々を魅了する空間へと創り上げていきます。

・マテリアルの可能性
・カラーの選択肢の幅広さ
・理想を形にするハイテクニック
・水廻り設備や家電=インテリア
・サステナビリティのスタンダード化
・相反するデザインと実用性の両立
・五感から得られる居心地の良さ

上記のような
大枠の部分からひとつひとつの些細な気づきまでを消化して、自分のものにしていく。

それがミラノサローネの視察に来た目的です。

 

また、どんなコトでもデザインに繋げられる。

そして空間に落とし込むことができる。

例えば

イタリアの洗練されたカルチャー。

イタリア人の優しさ。
食へのこだわり。
オシャレなファッション。
昔から建てられた建造物。

などなど。

どこかで見たこと耳にしたことがあるものをモチーフにして、空間に落とし込む。

そして、

日本から離れることでイタリアにはない日本の凄さや良さを改めて感じることに。

和空間の繊細さ。
安く美味しいモノが食べられる環境。
お米のありがたさ。
トイレの使いやすさと清潔さ。
日本人の心意気。

日本のあたりまえから遠ざかって、

つくづく私は日本人であることを思い知るとともに、日本のカルチャーに誇りを持ち、

表現し続けたいと思いました。

このような目紛しく入ってくる新しい情報をインプットすることができる貴重な機会に感謝して、アウトプットできるよう磨いていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

奥野 竣也/Shunya Okuno

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