海からの風が通る
憧れのロンハーマン風の部屋
Part1

マンション
横浜市中区 H様  中古マンションを小規模リノベーション  
家族構成:一人暮らし 猫ちゃん2匹  築年数:46年

好きなだけ自分好みに手を入れることができる自由な空間を求めていたHさん。長年住みたいと思っていた場所に物件を発見、しかしそこはリノベーション済みの部屋でした。
使える部分を活かしつつ自分好みにつくり込むことで、憧れの海の風を感じる心地よい住まいができました。

  • 売買担当 担当者なし

海が見える高台の憧れの部屋。
リノベ済みから始まった自分好みの空間づくり。

ものづくりがお好きなHさんは一人暮らしの美容師さん。賃貸の部屋ではなかなか自由に手を入れられない、いつかスケルトンリノベーションでイチから自分好みにつくってみたいとずっと思ってきました。海が見える高台にあるこのマンションは、ずっと住んでみたかった場所。待ちに待ってやっと出た物件は「リノベーション済み」という条件のものでした。

この部屋に運命的に出会ったというHさんも、当初はかなり悩まれたそう。昭和40年代の建物で、間取りもデザインも好みじゃないリノベーションがされてしまっている部屋、予算内で自分好みにできるのか…?

お話を伺った担当渡邊は、まず耐震・立地・マンションの管理状況など、さまざまな面から「良いところ・悪いところ」をリストアップ。悪いところはどれくらいのプラスαの工事で解消されるかをひとつひとつ一緒に考えてゆきました。

新品の水回り設備をそのまま活かすことで、メインになるリビングの空間づくりに重点的に予算を使うプランをご提案。木の素材感や間接照明にこだわって、思う存分DIYを施した憧れのロンハーマン風の部屋ができました。

海から通り抜ける風を感じながら、
ゆったりと過ごすリビング。

「海だけじゃなくて緑もあるからいい、夜は工場の夜景がきれいなんです。」とHさん。心地いい風や光を感じる空間の気持ちよさは、住まいにとって見た目以上に大事なこと。一人暮らしだから部屋はいくつも要らない、壁を壊して開放的な広いリビングにして、ベランダから入る風が玄関まで通り抜けるプランにしました。
当初からロンハーマン風に憧れていたHさん、『素材選び』には特にこだわりました。床は無垢の『栗』、硬くて耐朽性の高い木材で、ヴィンテージ風仕上げの落ち着いたカッコいい表情、猫ちゃんがカリカリしても気になりませんね。壁はご友人と一緒にDIYで漆喰を塗り、天井は素朴で味のある素材感がいい足場板を使いました。Blue Danube(ブルードナウ)の壁と木部の色のコントラストが美しくとても印象的、黒猫さんも加わって絵のようですね。

Pick Up

築古の低い天井を躯体現しで高くしつつ
空間を分ける足場板と間接照明のデザイン。

立地が気に入っているのに築古のために天井が低いことがマイナスポイントでした。そこで天井を躯体現しとして高さを出し、白くペイントすることで圧迫感を感じない明るい空間に。
ポイントはあえてもとの天井をそのまま残したベッドスペースの部分。足場板を上から貼り、内部にダウンライトを、段差を使って間接照明を設置。広いリビングの一部にベッドを置いていても、この天井がゾーンニングしてくれるので違和感がなく、壁の無いベッドルームが完成しました。間接照明は色が白→黄に変わるLED。
「夏は涼しげな白色に、冬は暖かい黄色にしているんです。」とHさん。ひとつの空間でいろんな表情を楽しむ工夫がされています。

ドレスアップルーム付き、贅沢な気分が味わえる広い玄関スペース。

広々とした土間のある玄関。「仕事から帰って玄関の扉を開けた時の気分がぜんぜん違う。すっごく贅沢な気分!」とHさん。上がり框の間接照明が足下を明るく照らし、シンプルなモルタルに味を出しています。そして直結した『ドレスアップルーム』、きれいに並んだ靴や服たちがまるでブティックのようです。
「実用性もすごくいい。服も畳まずに掛けておけるのでとっても楽だし、いつもきれいにしておけるんです。」ここで支度を完成してそのまま出かけられる動線。クローゼットの中にミシン台も設置。キッチンの壁につくった室内窓はここにつながっていて、空気が循環するようになっています。湿気が心配な北側のこのスペースを有効活用できないかとリフォーム担当石田が考えたプラン、おしゃれでミシンもよく使われるHさんにピッタリのオリジナル空間になりました。

「自分らしい自分だけの家」

「はじめはロンハーマン風を目指していたけれど、今はちょっと変わってきましたね。」というHさん。暮らしてゆくうちに、また新しく出会ったお気に入りが加わってDIYしたり、どんどんHさん独自のテイストになっていきますね。
これからいつでも自由に手を入れられる『自分らしい自分だけの家』を手に入れたHさん。その喜びが「いま最高に快適です!」というシンプルな言葉と清々しい笑顔から伝わってきました。そしてその居心地のよさは、一緒に暮らす猫ちゃんたちのあらゆる場所でゆったり過ごしている様子が証明してくれているようです。

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