海からの風が通る
憧れのロンハーマン風の部屋
Part2
- 横浜市中区 H様 中古マンションを小規模リノベーション
家族構成:一人暮らし 猫ちゃん2匹 築年数:46年
他にもたくさん!
「こだわりのリノベ ポイント」
「空気が洞窟みたいで気持ちいい。」
すべてDIY で塗った漆喰の白い壁。
「この漆喰の壁は全部DIYで塗ったんです!」というHさん。
ご友人に手伝ってもらったとはいえ、全部ご自身で塗られた方は初めて。
「休日に2日間、あと仕事から帰って毎日4時間、1週間くらいかかりましたね。」と笑顔。壁紙の部屋に住んでいたときは猫がだいぶカリカリしてしまって、出るとき修繕費が大変だったというHさん、汚れてもまた自分で直せるという安心感がいいと言います。猫ちゃんたちも漆喰は爪研ぎには向かないようで、ちゃんと爪研ぎ器を使ってくれるようになったそう。
「空気が変わりました! 洞窟に居るような清浄感みたいなものを感じます。」暮らされてみてどうですか?の問いかけに一番に出て来た言葉、空気の気持ちよさ、大切ですね。
バーカウンターのようなオープンチッキン。
既存のキッチンでも「自分らしさ」できました。
お酒がお好きなHさん、よくご友人を招いてここでお酒を楽しんでいるそう。まるでお店のバーカウンターのような佇まいです。
既存のキッチンはそのままで、吊り戸棚をなくして自分好みのオープン棚を設置。リビングとつながる開放的なキッチンになりました。ライティングにもひと工夫、ネットで探したという裸電球風LEDとスポットライトの組み合わせ、背面のシンプルな壁やシェルタイルの壁にもあてて、実用的にも雰囲気づくりにも活きています。夜はスポットライトだけにしたり、気分に合わせて空間をアレンジ、Hさんらしいおもてなし空間ができました。
加工が難しいシェルタイルもDIYで。
既存のキッチンカウンターに全面シェルタイルを貼りました。四角いシェルタイルは、ちょうどご友人がお店を出すタイミングで、余ったものを譲ってもらったそう。このカウンターに使いたいと相談を受けたリフォーム担当石田は、丸いタイルも組み合わせるデザインをご提案。ヴィンテージ風アイアンが効いたカッコいい空間に、女性らしいやさしい雰囲気が加わりました。
できるところは『自分で』と繊細で加工の難しいシェルタイルもDIYで貼りました。思う存分自由にDIY、気に入った素材を自由に取り込めるのもリノベーションのいいところです。
印象的なブルードナウの壁。
リビングでひときわ存在感のあるブルードナウの壁もHさんのDIY。この色は特にこだわり、ベンジャミンムーアの3600色の中から選びました。部屋の大きい面積を占める色選びは、部屋の印象を決める大事なポイント、必ず実物を見て決めていただいています。
リノベーションを選ぶ方は微妙な色の違いや素材感を大事にする方が多く、好みのイメージをしっかり共有することが大切。しあわせな家では初めに『ツアー』という素材屋さん巡りをして、デザイナーがお話を伺いながら希望のイメージを共有します。そしてさらにイメージに合ったニッチな素材を扱うところをご紹介。ひとつひとつのこだわりを大切にすることで、「自分らしさ」の実現を目指します。
古いサッシを隠すアイアンの柵。
飾りながら仕舞える靴棚。
築古の悩みのひとつに古い型のサッシがあります。予算的に大きな工事は避けたいHさん、いいアイデアをお持ちでした。新しいお店を出されるご友人、前のお店で使っていたアイアンの柵を想い出に残しておきたいと聞いていました。
「友だちの想い出も残せるし、サッシも隠せていいかなと思って。」とHさん。
ヴィンテージ風のしっかりとした木枠を造作、窓のメンテナンスを考えてアイアンの柵は取り外しできるようにしました。インテリアとしてもいい存在感のある窓になりました。
対面に見えるのはドレスアップルーム側とつながっている靴棚。両面がオープンなので、飾りながら仕舞える空間にピッタリ、換気もよく靴にとってもいい環境です。そして板貼りの壁はベッドスペースの天井で使った足場板、これもHさんのDIY、至る所に愛着が湧きますね。