リノベのひきだしPart.1
プロのノウハウを詰め込んだ
住まい事例をご紹介!

マンション

予算内で無理せず出来るクオリティの高い部屋づくり。お子さんの通学の都合でデュアルライフ( 二拠点生活)を始めることになった、しあわせな家代表・山田家。この機会に築11年のRC 造戸建を購入し、リノベーションをすることに。プロならではのノウハウと、新しい素材や試みを詰め込んで、実験的部屋づくりをしてみました。

  • リフォーム担当 日比 小百合

造作Plan 1:勉強に集中できる「かまくら」。

「子どもはいつもリビングで勉強します」という声を最近よく聞きます。自分の部屋にこもるよりも、家族と一緒の空間に居ることを好む傾向にあるようです。目の届くところに居てくれる安心感はあるものの、やっぱり心配になるのは集中力。高学年になれば受験もあるし、しっかり集中できる場所を用意してあげたい。そこで考えた造作アイデアが「かまくら」。適度な距離感で勉強に集中できるスペースです。入り口はあえて低めにして、こもるような感覚に。外側はR のフォルムなので、リビングを圧迫しません。壁はリビングと同じ漆喰に。R の壁をアーチ型にくり抜くのは職人さんの高度な技で実現しました。中にはデスク、本棚、デスクライトなど、勉強部屋のアイテムをぎゅっと凝縮。教材も整理整頓できて、リビングに勉強道具が散乱することもありません。

造作Plan 2:リビングに死角をつくるTV 専用の独立壁。

「どこにいてもTV が見やすいリビングにしたいね。」最近ウェアラブルネックスピーカーがお気に入りという奥様のご要望です。TV の音量を低くしていても、水仕事しながらでもよく聞こえるそう。お子さんの勉強中にもTV の音を気にしなくていいですね。「どこにいても」に応えるべく、リビングのどこからでも見えるベストな角度でTV 専用の壁をつくりました。空間を狭くしないように、独立壁にして周囲はオープンに。裏に出来た死角に収納をまとめました。収納するものに合わせた奥行きで棚を造作、リビングのゴチャつきがちなものがスッキリ収まりました。コードレス掃除機の充電ベースも隠れています。

造作Plan 3:ガラスモザイクの洗面台とスペースを無駄にしない収納。

洗面まわりはスペースに合わせたオリジナルの造作です。構造上外せない梁や柱が違和感なく空間に溶け込む設計をしています。入り口から見えない壁の裏に、スリムな棚と物干しポールを設置。見た目だけでなく、家事の動線を考えたレイアウトです。棚のサイズも造作だから自由に設定できます。洗面カウンターは二重構造にして、配線孔を洗面ボールの両サイドに設置、下の段にコンセントがあるので、コード類がスッキリ隠せます。入り口側のコーナーを大きくR にすることで、柱よりカウンターが出ていても気になりません。鏡とカウンターをつなぐ壁にはガラスモザイクを貼りました。鏡の下に設置したライトの効果で、8mm 厚のガラスの奥行きやラメ、テッセラ面状が反射して、ラグジュアリーな印象に仕上がりました。

Pick Up

ユニットバスの水栓位置を変更してオーバーヘッドシャワーを実現。

ユニットバスはあまりカスタマイズできないのでは…と思われがちですが、意外とできることがあるんです。設置希望のあった「オーバーヘッドシャワー」は、既存の水栓の位置には構造上避けられない梁があり、高さが確保できないという問題がありました。そこでシャワーと水栓の取り付け位置を変更、無事オーバーヘッドシャワーを設置することができました。こんなことできる?ということもお気軽にご相談ください。

造作Plan 4:手洗い器に合わせたオリジナルカウンター。

トイレには手洗い器に合わせてカウンターを造作、座った時に圧迫感がないように、形を工夫しました。ちょうどペーパーホルダーの位置に角がくるので、ダブルのホルダーは合いません。でも2つ欲しい…そこで、シングルのホルダーをカウンターの形に合わせて、ちょっと前後させて設置。造作ならではの自由な設計です。トイレのカラーリングは白を基調にすることが多いですが、あえてシックな印象の赤と黒のデザインにしてみました。手洗い器の上に小さなペンダントライトを下げて、お部屋みたいに落ち着いたトイレになりました。

造作Plan 5:オーダーメイドの建具。

リビングのドアは家族全員が一番よく使うドア、ちょっと贅沢なものをチョイスしてもいいかもしれません。こちらは無垢のホワイトオークとレザーを使ったオーダーメイドのドアです。通常は「木製のドア」と言っても、無垢材100%ではとても重くなってしまうため、芯材に薄い板が貼ってあります。板は吸放湿による変形を防ぐため、0.2~ 0.3mmほどの突き板を使用するのが一般的ですが、ご紹介のドアの製造メーカーでは、独自の技術で厚さ2mm の無垢挽き板を使用しています。木目調シートや突き板では得られない、本物の木の上質感があります。そしてオーダーメイドであることも嬉しいポイント。デザインが豊富で樹種が選べ、好きな取手と自由に組み合わせることができます。こちらのレザーハンドルは他社メーカーのもの。一日に何度も触れる場所だから、冷たい感じにしたくないというこだわりで探しました。

施工技術とデザインで、グレード感のある壁をつくる。

壁の施工方法はいろいろありますが、選び方や見せ方で仕上がりが違います。1/ 「かまくら」漆喰の壁。漆喰は塗り方で表情が変わります。今回はコテ跡はあまり残さず、軽石のようなおとなしい表情に。2/キッチンの白いタイル。表面に少しだけ表情のあるシンプルなタイルですが、貼り方を「フランス貼」にすることでおしゃれな印象に。目地は油汚れ防止機能付きのものを使用しているので、お手入れも楽です。3/玄関の石の壁。天然の石を薄くスライスしたタイルです。天井のダウンライトを石の壁を照らす位置に設置、程よい立体感で存在感を増しています。

4/寝室の壁紙。ダークカラーを基調としたホテルライクな寝室に合わせて、光の角度で柄が見える控えめで落ち着いた雰囲気のものを選びました。5/リビングのグレーのアクセントクロス。よく見ると細かいラメが入っていて、光を感じてさりげなくキラキラしています。マットなグレーよりちょっと透明感が出ます。シルバーのトグルスイッチとも馴染みがよく、ラグジュアリーな雰囲気のシャンデリアともマッチしました。6/吹き抜けの天井。ウォルナットの突き板を貼ったパネルで仕上げて、重厚感を出しました。

こだわりたい適材適所の床材。

床はそれぞれの場所に合った素材選びが大切です。LDK と廊下の床はもっとも面積が広く、全体の印象を決める大事な部分。高級感がありながら、コストが抑えられるオーク(ナラ)一枚もののワイルドフローリングを選びました。廊下からリビングのドアを開けると、そのままつながる感じが気持ちいい。寝室はホテルライクな落ち着いたイメージのカーペットに。「冬場、ベッドから起きた時に床に素足をつけてもヒヤッとしないので、寝室にはカーペットをおすすめしています。」とデザイナー日比。洗面・洗濯スペースは、水に強いフロアタイルに。ストーン模様のテクスチャを選んで、玄関の石の壁とイメージをつなげました。

Pick Up

スペースの中心をつくる存在感のあるシャンデリア。

リビングに入ったときに、圧倒的な存在感のシャンデリア。リビングをぐっとラグジュアリーな雰囲気にしています。ここまで存在感の強い照明器具を設置するのは勇気が入りそうと思われがちですが、シャンデリアを中心にすると、コーナーをつくりやすくなります。現在はソファとの組み合わせで、くつろぎのコーナーになっていますが、来客時には伸長するリビングの丸テーブルを8人掛けにして、シャンデリアの下に移動、食事をするダイニングになります。

ご紹介したい「いいアイテム」使ってみました。

コスパに優れたクオリティの高い素材感を実現した、家具のようなキッチン。

LD にオープンキッチンを組み合わせるなら、リビングの中心にあっても空間に馴染む、家具のようなキッチンを選びたい。でもクオリティの高さを追求すると、価格が上がってしまうこともしばしば…。そこでご紹介したいのが、デザイナー岩田おすすめのキッチン。品質のいいものを、パッケージ化することによって価格を抑えています。表面は上品なウォルナット調の高機能メラミン素材、その手触りはキッチンというより家具のよう。強度がありお手入れも楽なので、見た目だけでなく機能面でも優秀。デザイン性の高い機器が標準で装備されているので、高級感があります。背面の収納キャビネットも同シリーズ。直線的でシンプルなので、デザイン家電がしっくりとハマります。

オーク一枚板のワイルドフローリング。

LDK と廊下に使用した床材「ワイルドフローリング」は、大きな節や白太、パテ埋めが入るワイルドグレードの木材ですが、150㎜幅の無垢一枚ものなので高級感があります。価格を抑えながら無垢一枚ものの本物の質感が味わえるので、おすすめです。オークは堅く重厚で耐久性に優れているので、長く使用したいフローリングに最適な素材。仕上げは足触りのやさしい自然素材のオスモクリア塗装。サラサラとした感触で、無垢の温かみが伝わります。節も味わいがあって素敵です。

天然の石をスライスしたタイル。

玄関の壁面アクセントに使ったのは、ストーンスタイルという極薄にスライスした天然石のシートです。ポリエチレン樹脂とファイバーグラスの基材に貼り合わせた、柔軟性のあるシートで、カラーのバリエーションもあります。こちらは凹凸感のある黒とグレーの表面にミラー効果があるシルバーグレイ色です。壁面にはもちろんのこと、キッチンや洗面スペースの床、キャビネットドアなど、様々な用途に使えます。本物の石の表情がリアルで高級感があります。

オーダーメイド感覚で設置できる収納ボックス。

石の壁面カラーに合わせて設置したシューズボックスは、鏡面で色の選択肢が多いと、デザイナー日比おすすめのキャビネット。天板の組み合わせやサイズのバリエーションも多く、特に奥行きのバリエが豊富なのが嬉しい。「メーカーものだと“どこかでみたことある”感じになってしまうけれど、同じくらいのコストでオーダーメイド感覚のクオリティの高いものができます。」と日比。今回はシューズボックスとして使用していますが、TV ボードやサイドボードなど、いろいろ使えるそう。デザインのポイントはフロート施工にして鏡面素材の扉をセレクトしたこと。玄関を広く見せる工夫です。

モデルルームとしてご見学いただけます。

ここは山田家のデュアルライフのための住まいではありますが、「きっといいものだけれど、試してからおすすめしたい。」と思っていたリノベーションのためのアイデアや素材を、たくさん実践してみました。ご希望の方にはモデルルームとしてご見学いただけます。管理に便利なbitkey を導入して、住人の不在時にスタッフのご案内で気兼ねなく見ていただけるようにしました。どうぞ実物に触れて体験してみてください。

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