お家時間をゆっくり過ごす
夫婦二人暮らしの大人な住まい
- マンション 横浜市緑区 N様 中古マンションを中規模リノベーション 家族構成:ご夫婦 築年数:20年
Nさんは夫婦二人暮らし。今まで転勤が多く、ひと所に落ち着くことのない暮らしでしたが、 近年テレワークが主になったことで転勤の心配もなくなり、念願の二人の家をもつことにしました。 好みのピッタリ合ったご夫婦がこだわり抜いた、大人な雰囲気が素敵な住まいができました。
「二人暮らしに3LDKは必要なくて…」
テレワークが増えたことで、仕事に合わせた住まいではなく、環境の良い場所や居心地の良い広さを重視した住まいを選べるようになりました。Nさんも転勤の心配がなくなり、これを機にファイナンシャルプランナーに資産運用を相談して、念願の二人の家をもつことにしました。
はじめは新築の分譲マンションも考えていたNさん「いい場所もあったのですが、大抵3LDK。部屋がもったいなくて…。二人暮らしなので、同じ予算なら部屋数より広いスペースが欲しくて。」
そんなこともあり、もともと建築デザインに興味のあったNさん夫妻は、リノベーションもいいねと、しあわせな家の「勉強内覧」に参加されました。勉強内覧は、ただ物件を見て回るだけでなく、「その立地・建物は安心して暮らせるか」見るべきポイントを一緒にチェックしながら回ります。
ずっと安心して暮らせる家を見つけるために、
勉強会がとても役立ちます。
「災害の心配や計画道路の情報はないか、建物の劣化はないか、バスルームの点検口を開けてコンクリートの状態までチェックしました。本当に勉強になって、物件の見方が変わりました。」とN さん。
Nさんのご希望は「気持ちよく長く住める場所」。自然の多いエリア、海岸が近いエリア、土地勘のあるエリアと、15件ほど内覧に行きましたが、決まったのは最初の勉強内覧で行った物件でした。
「決め手は緑の眺望。遮るものがなくて、日当たり・風の抜けもいい。あとは、勉強内覧で知ったポイントの“管理”ですね。ここは共用スペースがとても綺麗。安心して決められました。」とNさん。実はひと月あまりで決めたいご事情がありお急ぎでしたが、とてもスムーズに決定。勉強内覧が役に立ったようです。
コーニス照明でホテルライクな空間を演出。
シミュレーションで明るさにもこだわりました。
「雑誌や旅先で気になったインテリアの写真を“これいいね”って見せ合ったり、買う予定もないのに一緒にモデルルームを回ったりしていましたね。」と、インテリア好きのNさん夫妻。照明選びで一般のお客様はあまり行かないショールームへ出向くほどの熱心さです。リビングのダウンライトは、設置間隔をシミュレーションして決定。実際の部屋面積を設定して、ベストな明るさになる位置を実際に見て決められます。コーニス照明も調光機能付きで、夜はドラマチックな空間に。
石目調の壁は、調湿性能もさることながら、デザイン性の優れた『エコカラット』。構造上の都合で躯体から少しふかして設置していますが、その空間を利用してコンセントを中央に移動、TVまわり配線も綺麗に隠せました。
憧れは生活感を感じさせない美しいリビングダイニング。
お二人の憧れのイメージは、美しく整ったホテルライクな空間。キッチンの生活感はできる限り抑えたいところです。そこで壁と一体化したような、収納と感じさせない大容量のパントリーを造作。「キッチンのキャビネットとパントリーで収納は十分、余っているくらい。いつでもスッキリが保てています。」と奥様。以前から好きだったというウォールナットを床に使い、キッチンパネルはニュアンスある黒を選んだことで、インテリアのような存在のキッチンになりました。
ホテルライクでも使い勝手がいいことが大切です。
Nさん邸のキッチンは美しさだけではなく、暮らしやすさも追求しています。
I型とL型と迷われていた奥様ですが、リフォーム担当の日比はL 型をおすすめしました。I型も素敵だけれど、左右に広いワークスペースは移動距離が長く、毎日の家事の負担になることも。L型なら同じ広さでも動く範囲が狭くなり、作業効率が良くなります。レンジフードもフルオープンだと煙と臭いが少し心配ですが、コーナーに設置することでだいぶ軽減できます。
「実際に生活している視点でアドバイスくれたのがよかったです。本当にこの配置で正解でした。L型でも収納がたっぷりあるので、広くて本当に便利。後ろのパントリーとの距離感も良くて、すごく使い勝手がいいです。」と奥様。
Pick Up
どこにもないオリジナルの造作ルーバー天井
リビングダイニングの印象的なルーバー天井は完全オリジナル。予算を考えて板貼り天井案もありましたが、ここはこだわってデザインを優先、板の厚さ・間隔など、とことんこだわって造作しました。
まずは紙で作ったものを現場で貼ってイメージを確認、パース作成でサイズ感を検討しました。大工さんは実物の板で、見本を3パターンくらい作成してくれました。無垢の木材だと重量があるため、設置に手間と高度な技術が必要。木目調のシートを貼る方法もありましたが、ここは予算をかけて「集成材+リボス塗装」にこだわりました。クロス屋さん泣かせな施工となりましたが、職人さんたちの協力で、Nさん憧れのルーバー天井ができました。照明の位置も絶妙です。
配管の問題を工夫しながら、デザイン性の高いキッチンを実現。
リノベーションを考えるとき、悩まされるのが構造的に動かせない柱や壁、配管の問題です。床を剥がし既存の構造を確認したところ、奥様ご希望のディスポーザー付きキッチンを設置するのは難しい配管の位置でした。でもそこで諦めないのがしあわせな家の設計チームです。配管の取り回しを工夫し、収納の中に気にならない形で段差をつくって配管を通しています。実はパントリーの中には、建物の動かせない配管スペースも隠していて、通常できてしまうデッドスペースも存在を感じさせません。
収納力だけじゃない、便利な機能が嬉しいパントリー。
パントリーには好みの高さに設定できる稼働棚を設置。中にコンセントもあり、扉を開けておけば電化製品もそのまま使えるので、外に出しておかなくても大丈夫。内部の照明は、左右両方の壁からスイッチの入切ができるようになっており、どちらの扉を開けても照明がつけれます。床はキッチン部分と同じ石目調のフロアタイルで扱いやすく、収納内までフラットな床ので、ダストボックスの出し入れもスムーズです。柄目もしっかり合わせて、ひと続きの床のように見せています。
エコカラットの壁とウォールナットの床、上質な素材セレクトで落ち着いた大人のリビングに。
リビング床は、ウォールナットを贅沢に使った挽き板のフローリング。高級感のある幅広サイズで、無垢材の質感を持ちながら床暖房も入れられる機能性にも優れたもの。エッジのアール加工がやさしい足触りで、特別感があります。
「壁は以前からイメージにあって、機能性にも優れたエコカラットをぜひ設置したいと決めていました。単独でも雰囲気がありますが、間接照明の光が入って、グリーンの影が落ちた感じとか、すごくいいです。」と奥様。
家具とカーテンは、以前から使っていたもの。もともとウォールナット好きで、テイストの合うものをお持ちでした。使えるものは活かしてコストを削減、こだわりたいところにはしっかりと予算をかけられました。カーテンタッセルは今回新調したもの、ちょっと加えるだけで手持ちのカーテンも新鮮な印象になります。
収納をカスタマイズしてつくった、
リビングに溶け込むテレワークスペース。
在宅ワークが増えたからテレワークスペースをつくりたいけれど、後々は必要なくなるかもしれないと悩む方も多いかもしれません。
Nさん邸のテレワークスペースはデスクとして使わなくなっても、収納としてそのまま残せる仕様です。リビングにあっても違和感がありません。
ワークデスクは、メーカー品の収納家具に集成材のカウンターを合わせて造作したもの。そのまま合わせただけではデスクとして高すぎるからと、大工さんが台輪を別の物で代用し調整してくれました。
現場の職人さんも使う人のことを考えてつくってくれているのが感じられて、嬉しいです。収納扉の取手は、奥様お好みのKAWAJUNのものでカスタマイズ。
「他の取手は細長い形で揃えたのですが、ここはちょっと可愛くしてもいいかなって。」ころっとしたフォルムがお気に入りという奥様。小さな部分もこだわって楽しめるのもリノベーションのいいところです。
幅広のカウンターと石目調の壁紙で、ホテルライクな洗面スペースに。
普通の家庭ではなかなか見ない幅広のカウンター、高級ホテルのようなサイズ感です。洗面スペースといっても、使い方はアイデア次第、アイロンがけなど洗濯まわりのちょっとした作業スペースとして便利そうです。壁紙は奥様こだわりの石目調のグレー。雰囲気があるやわらかいグレーなので、暗くならず上品な印象で素敵です。
既存構造では独立したスペースでしたが、WICと直結で結び、寝室への導線もスムーズなレイアウトに変更。不要な部屋と廊下を無くした分、必要なスペースはより広く、二人暮らしに適したアクセスのいい住空間ができました。
アクセントクロスを背景に、飾るように収納する2wayアクセスのWIC。
部屋のように広いWIC、「隙間からアクセントクロスが見えて綺麗なので、飾るようにゆったり収納したくなります。」と奥様。
ついぎゅうぎゅうに詰め込んでしまいがちな衣類ですが、ゆったり掛けた方がシワになりにくく、出し入れもスムーズです。柄のクロスは素敵だけど、リビングなど目立つところに使うのは勇気がいります。WICなら見える面積も少ないので取り入れやすく、詰め込み防止効果もあるのでおすすめです。Nさん邸のWICは、リビングからも洗面スペースからもアクセスできる使い勝手のいい2way仕様に。扉を開けておいても美しい収納なので、風通しもよく、衣類にもいい環境が保てます。
「夏でも素足に気持ちいい」カーペット良さを実感! 『ねむリノベ』仕様の寝室。
しあわせな家でご提案している睡眠の質を高めるリノベーション『ねむリノベ』を採用いただきました。天井は暗めの色のクロスを選び、床には全面ウールのカーペットを敷きました。天井のクロスを暗めの色にすることで、実際の高さより低く感じリラックス効果を得ることができます。枕元の壁は『エコカラット』を採用、空気清浄効果と調湿効果で、快適な睡眠環境をつくります。「カーペットいいですね! 冬暖かいだけじゃなく、夏もさらっとして素足に気持ちいいんです。ホテルみたいな高級感もあってリラックスできますね。」とNさん夫妻。『ねむリノベ』を気に入ってくださってよかったです。
Pick Up
<建具のカスタマイズ>
表裏で色を変える/取手を別注で統一
Nさん邸の玄関・廊下周りの建具はすべて交換、取手はこだわり上質感のあるKAWAJUNのものにしました。取手を好みのもので統一するだけで、全体の雰囲気がまとまリます。
収納の中は手を加えずそのまま再利用、見えないところはコスト削減して、見える部分はちょっとお金をかけて工夫することで、見栄えが全然変わるんです。
寝室の建具は、カスタマイズで表裏で色を変えたものを設置。白で統一された廊下側は白に、室内は他の木部と色を揃えたチェリー色に。建具を表裏異なるもので組み合わせるカスタマイズは、建具メーカーにオーダーできるものですが、意外と知られていないようです。
北欧柄のアクセントクロスで
窓のないトイレも明るい印象に。
全体的にシックな印象のNさん邸ですが、トイレは敢えて明るい印象のアクセントクロスを選びました。ある程度しっかりした色味のものを選ぶことで、トイレの白さが引き立って、より白く清潔感のある印象に。窓のないトイレでも明るく感じます。ペーパーホルダーとタオル掛けは奥様こだわりのKAWAJUNのものを採用。グッとスタイリッシュになりました。
「初めはもっと淡い色を考えていたんですが、“もっとはっきりした色の方がいいですよ”と日比さんにアドバイスをもらって、最後の最後で変更したんです。位置も前面と背面の2箇所に。大正解でした。クロスは実際に貼ってみないとわからないので、プロのアドバイスはすごく嬉しいですね。」
求めていたのは居心地のいい「木を感じる家」。
「賃貸の時も、“ここ気持ちよく住めそう!”というのが選ぶポイントでしたが、家で過ごす時間が増えて、そういう気持ちはより強くなりましたね。モデルルームは白で統一された部屋が多く、落ち着かないな…と思っていたので、落ち着ける「木を感じる家」がいいなと考えていました。大好きなウォールナットで憧れのルーバー天井もつくることができて、ホテルライクでカッコいいのに、居心地がいい空間ができて嬉しいです。ここは緑に囲まれた眺望が気持ちよくて、レースのカーテン越しからもいつも緑を感じられます。夜は間接照明でいい雰囲気になるので、カーテンを閉めてまた違う雰囲気を楽しんでいます。」とNさん。
室内には奥様が手がけた生き生きとしたグリーンがいっぱい。落ち着いたリノベデザインにグリーンが映えて、本当に居心地が良さそうです。