HIGASHIYAMATA PROJECT / archit.okuno&hibi

近くにいるけど、離れている。アールと照明が映える、新感覚LDK」

この度、積水ハウス株式会社旧分譲の戸建て住宅に、私たち株式会社しあわせな家のスキル・ノウハウと情熱を注ぎ込んだリノベーション住宅が完成しました。

一級建築士として、私たちがこの住まいに込めたのは、

「家族のつながりを感じながらも、ひとりの時間も楽しめる」という

“今”の時代の豊かな暮らしに寄り添った新しいLDKのカタチです。

 

▽間取り図

〇空間を彩る「アール」と「照明」の連弾

今回のリノベーションの主役は、随所に採用した柔らかな「アール(曲面)」と、計算された「照明(アカリ)計画」です。

柔らかなつながりを生む「アール」

直線的でシンプルな積水ハウスの建物に、優しさ、温かさ、そしてデザイン性をプラスするために「アール」を取り入れました。

・LDKの天井: LDKの南側とキッチン天井には、丸みを帯びたアールを造作。シンプルな空間に柔らかな雰囲気を加え、視覚的な広がりと心地よさを演出します。

・造作洗面台の腰壁: LDKとの一体感を保ちつつも、独立した存在感を持つ造作洗面台は、アールの腰壁で囲いました。これにより、水回りでありながらLDとのつながりを感じさせる、回遊性のある設計を実現しています。

・2階寝室: 2階の寝室の下がり天井にもさりげないアールを造作。細部にまでこだわり、全体の統一感を高めています。

家族みんなが主役になる「照明計画」

私たちが目指したのは、「家族みんながスポットライトを浴びる」ような空間です。まぶしさを抑え、空間に溶け込む上質な光で、日々の暮らしを魅力的に演出します。

・グレアレスダウンライト: リビングには、まぶしさを感じさせない調光型グレアレスダウンライトを採用。空間の奥行きを深く見せ、視界を邪魔しない心地よい明るさを確保します。

・間接照明: リビングのカーテンボックスに仕込んだ間接照明が、壁をやわらかく照らし、空間に奥行と広がりを演出します。

・世界に選ばれたデザイン: 1階の造作洗面台には、ミラノサローネ2025出展の**イタリアNEMO社**のブラケットライト(ル・コルビュジエがパリの自邸のためにデザインした照明のミニバージョン)を設置。

日常の動作を、美術館のような美しい光の中で行えます。

・okomoriの機能美: okomoriスペースに設置したおしゃれな傘型ブラケットは、180度可動できるため、読書や作業など、使い方に合わせて光の方向を調整でき、使い勝手も抜群です。

・玄関の迎えの光: 玄関を入った廊下の先にフォーカルポイントとなるペンダントライトを配置。帰宅する家族を優しく迎え、来客には空間の奥行と上質な印象を与えます。

・キッチンの統一感: キッチン横のデスクの上には天井のアールの雰囲気に合わせた丸形ブラケットを設置。柔らかな曲線のデザインを照明器具でも繰り返し、空間全体に統一感を生み出しています。

・ヌックのスポットライト:天井に埋め込んだスリットモジュールを設け、そこに集光型ダウンライトを採用しました。これにより、ヌックという小さな居場所が、スポットライトを浴びる空間になります。

〇新感覚LDKとこだわりの水回り

約20畳の広さがあるLDKでありながら、「近くにいるけど、離れている」を叶える設計にしました。

・こもれるokomoriスペース: リビングに隣接したこの空間は、読書をしたり、趣味に没頭したり、家族の気配を感じながらも静かに過ごせる最高の憩いの場です。

・キッチンと洗面をつなぐヌック(Nook): キッチンから造作洗面台への動線上に、居心地の良いヌックを設けました。家事の合間や気分転換に座って休んだり、キッチンに立つ家族と会話をしたりと、生活にゆとりとつながりを生む「小さな居場所」です。

・多目的に使える「ひとつづきデスク」: カップボードの横に隣接させた「ひとつづきデスク」は、ちょっとした作業や調べもの、子どもの宿題、家計簿つけなど、マルチに使える作業スペースです。リビングダイニングキッチンに居ながらも、適度に集中できる環境を提供します。

・最新設備: 水回りは、デザイン性だけでなく使いやすさも追求。ダイニング側にも収納があるペニンシュラキッチン、深型食洗機、浴室換気暖房乾燥機など最新設備を導入。LDには心地よい温水式床暖房を完備しています。

・充実の収納・設備: 大容量のパントリー、収納豊富な脱衣室・WIC、そしてガーデニングや靴洗いにも便利なスロップシンクも完備。2階にもデザインにもこだわった造作洗面台があり、日々の家事や身支度をサポートします。

・1階造作洗面台:石目調のボウル一体型カウンターに、壁にはアクセントのホワイトタイルを計画しました。アールの腰壁の上には天然のヒノキ材の格子で、LDKとゆるやかに仕切っています。

〇性能と安心をプラス

2001年1月築の軽量鉄骨造/積水ハウス施工という高い基本性能を持つ建物です。

①構造・耐震性

・ユニバーサルフレームシステム:鉄骨軸組工法を改良したこのシステムは、木造より少ない柱で同じ耐震性能を確保でき、リフォームしやすい構造です 。

・耐震ブレース:鉄棒を交差させた「ブレース」を耐震の基礎として採用 。高い復元性で、繰り返しの地震にも耐えられる建物が期待できます。

・カーテンウォール工法:外壁にこの工法を採用しており、地震時に外壁を滑らせる仕組みのため、ひび割れや脱落を防止できます 。

② 遮音性と天井高

・遮音性:2階床下地にALCパネルを施工しているため、上階で子どもが飛び跳ねたり椅子を引く音も、下階には響きにくくなっています 。

・天井高:積水ハウスの天井高は、標準で1階約2500mm、2階約2470mmと、一般的なハウスメーカーの2,400mmより広めに設計されています。大きなソファを置いてもゆとりがあります 。

③断熱性・設備

・高断熱仕様:「夏涼しく、冬暖かい」快適な住まいを実現するため、断熱材をバランスよく配置しています。窓には、空気層12mmの遮熱断熱ペアガラスを採用。

・断熱床下収納:根太の下にも断熱材を施工し、床全体を連続して包み込みます 。

・屋根瓦:屋根には、強度と耐久性に優れ、半永久的とも言われる日本三大瓦のひとつ、愛知県の三州瓦を使用しています 。

④リノベーションによる外装強化

・外壁塗装・シーリング:外壁塗装には、10~15年の塗膜対応年数がある高耐候性塗料を施工 。外壁目地には、寿命30年の耐久性・耐候性を持つ長期耐久型シーリング材を施工しています 。

・バルコニー防水:耐候性、強度、寸法安定性に優れるガラス繊維を芯材とした塩化ビニル樹脂系の防水シートを採用しています 。

 

★南西角地の恩恵: 南西角地という立地を最大限に活かし、日当たりと眺望が良好。広いお庭でガーデニングやバーベキュー、家庭菜園も楽しめます。

最後になりますが、

この住まいは、単なるリフォームではなく、お客様の暮らしに**VALUE ADDED(価値付加)**する、住まい方の提案型リノベーションです。

ぜひ、この新しい暮らしの舞台で、家族みんなが主役となる充実した日々をスタートさせてみませんか。

12/6(土)・7(日)の完成披露会にて我々の想いを直接お伝えします。

また、夜の雰囲気を実際にご体感いただける、ライティングのデモンストレーションを実施します。

ご家族のつながりを感じられる家の、光が織りなす空間美をぜひご体感ください。

ご来場を心よりお待ちしております。

イベント詳細はコチラから。

okuno